iDeCo(個人型確定拠出年金)といえば、多くの方が「60歳になったら受け取るもの」「老後資金の柱」と考えていると思います。
しかし、私が採用しているのはちょっと異なるスタンス。
65歳以降も引き出さず、“あえて塩漬け”して運用を継続するという戦略です。
なぜそんなことを?その理由と狙いを今回は詳しく書いてみます。
■ iDeCo資産の現状(2025年時点)
評価額:約575万円 拠出金累計:約316万円 含み益:+82% 年平均利回り:約9.1% 主な構成:株式91%、債券9%
これまでの運用成績は非常に満足しており、制度の非課税メリットをフルに享受できています。正直、ここまでうまくいくとは思っていませんでした。

■ 65歳以降の生活設計が“塩漬け”を可能にする
私は現在47歳。あと18年で65歳になりますが、その頃には以下のような安定収入の柱が確立されている見込みです:
✅ 個別株からの配当金:年間200万円程度(税後)
✅ 公的年金の受給:夫婦で180〜200万円/年(想定)
✅ 企業年金:数十万円/年
✅ 退職金:60歳時点で約2,000万円
✅ 預貯金+その他資産:まとまったキャッシュ保有予定
これらを勘案すると、日常の生活費(夫婦で月30万円程度)は十分カバー可能です。
したがって、iDeCo資産をすぐに引き出す必要性がないというのが現状です。
■ iDeCoを引き出さない3つのメリット
① 非課税で運用を継続できる
iDeCo口座内では運用益が非課税。
売却益や配当課税がないというのは、投資家にとって最強の環境です。
② インフレ・長寿リスクへの備えになる
医療費や介護費など、70代以降に突然やってくる高額出費に備えた「自己年金」として温存できます。
③ 年金の取り崩し戦略に“時間分散”を使える
もし年金形式で取り崩す場合でも、一括よりはドルコスト的に時間分散できるため、相場下落の影響を緩和できます。
■ なぜ資産配分を見直さないのか?
多くの運用アドバイザーは「年齢に応じて株式比率を下げ、債券比率を高めるべき」と言います。
しかし、私のスタンスは違います。
株式市場の暴落は一時的。
過去を見れば、暴落後1〜2年で回復するケースは多数ある。
よって、暴落に怯えて株式を減らすよりも、リスクを受け入れて長期成長を享受する方が合理的だと考えています。
■ iDeCoは“最後に使う資産”にする
生活費や緊急資金は配当金や年金で十分足りる。
だからこそ、iDeCoは「最初に取り崩す資産」ではなく、「最後まで成長を期待する資産」として持ち続けるつもりです。
いわば、塩漬けという名の“攻め”の資産運用。
■ まとめ:iDeCoは「育てる老後資産」へ
ともすると「60歳で一括でもらって退職金代わりに…」という発想になりがちですが、私のように他に現金収入が確保できる人であれば、
iDeCoは“使わずに育てる”という選択肢があるのだと思います。
ぜひ、制度の使い方を「受け取り」だけでなく「運用」視点でも見直してみてはいかがでしょうか?
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