65歳以上の高齢者の4人に1人が働いている

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今朝の日経新聞の記事です。働く高齢者が増えているという話。

その理由は人によって異なると思うが、男女ともにトップは「働き続けたいから」。

2位は「家計の足しにしたい」というもの。

個人的にはいいことだと思う。

人間誰しも暇を持て余すとろくなことがないからだ。

暇を上手に潰せる人、例えば3度の飯より読書が好きとかそういう教養のある人ばかりではない。

これまで朝から晩まで会社で働くことしかしてこなかった人が明日から突然会社に来なくていいとなると色々と問題が起こる。

朝起きてやることがないから酒を飲む。そのうちアル中になってアルコール性痴呆症にかかって死ぬ。

本人だけなら勝手にしろだが、そこには家族がいるため不幸が周囲に撒き散らかされる。

人生の終盤にそんな惨めな思いをしたくない。出来るだけ避けたい。

そう考えた時、働き続けるということがもっとも現実的な解なのだ。

働いてさえいれば生活リズムが安定する。誰かに必要と思われていることから自尊心も保つことができる。それにお金も稼げる。

私はいまの会社にしがみついているかどうかは分からないが、きっとなんらかの形で働き続けると思う。

経済的に働かなくてもいいとしてもだ。きっと働くと思う。

働くことで心身ともに健康でいられるからだ。働くことで社会に貢献できるからだ。

人は生計の道を講ずることに、まず思案すべきである。一家を養い得てはじめて、一郷と国家のために尽くす。

これは日本陸軍騎兵の父である、秋山好古の言葉である。好古は福沢諭吉を信奉していたという。

また、好古はこうも言っている。

何でも良いから働け。仕事は見つけさえすれば何でもある。

そして、好古はこう続ける。

向いていなければさっさとやめる。人間は、自分の器量がともかく発揮できる場所を選ばねばならない。

長く生きればいろんな知恵がつくだろう。そんな知恵を活かした発揮できる仕事をすればいい。

働き続けることは、そんなに悪くない。健康な限り、気持ちが続く限り世の中の役に立とうではないか。

おわり