ホリエモン著作「好きなことだけして生きていく」を読んでみた

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理人です。

夏休みはいくつか本を読みました。そんなわけで今日は読書感想文です。初めての書評ということになります。

結論から先に書くと全然面白くなかった800円返せ!

「好きなことだけして生きていく」なんともキャッチーで人を惑わす力を持っていますよね。著者がホリエモンじゃなくても買ってしまいそうになるのは私だけでしょうかね。

ホリエモンこと堀江貴文さん。ライブドアの社長で証券取引法違反で刑務所で服役していたことでも知られる有名人です。

TV等で歯に衣着せぬ物言いで注目を集めている方なので、私は昔からあまりよい印象は持っていませんでした。

そんなホリエモンの本、今回始めて読んでみました。800円も出してアマゾンで購入しましたよ。

結果、つまらない内容だったので金返せと言いたくなります。それくらい中身が薄かった。

ふーんと思ったのは始めと終わりだけ

序盤にホリエモンが繰り返し煽っているのは簡単に言うと「行動せよ」ということ。そうじゃないと何も始まらない。

「好きなことがわからない」場合も行動せよ。つまり下手な鉄砲数打ちゃ当たるということで、まず行動することで「好きなこと」がわかるというわけです。

とにかく行動しないと何も始まらない。これは共感できる部分ですね。私も少しずつ自分の行動や習慣を見直して時間とお金を有意義に使っていきたいと思いました。

中盤ははっきりいってホリエモンの自慢話と持論(今の教育制度は間違っているとか大学は不不要だとか)のオンパレードですごくどうでもいい内容でした。

終盤は少し良いこと書いてあります。せっかくなので引用させて頂きます。

給料は我慢の対価ではない あなたは給料を「我慢の対価」ととらえてはいないか。「我慢して、労働時間を提供して、楽しくないことをして、つらい思いをするからこそ、お金がもらえる」 そんなさもしい根性になってはいないか。 広い世の中に少し目を向けてみてほしい。好きなことだけをしてお金を稼いでいる人は、たくさんいる。特にインターネットの普及によって、その数は爆発的に増えた。 by ホリエモン

「さもしい根性」って少し言い過ぎですよね。「さもしい」=心が汚く卑しいという意味ですから。別に卑しくはないでしょ。

ただ、言いたいことはわかります。労働/勤労というものがさもしかったら嫌だ。もっと楽しいものであるべきです。

ですから労働者を苦しめている今の働き方、例えば満員電車の通勤とか、勤務時間の縛りとか、有給休暇を自由にとれないだとか変えていかないいけない。

サラリーマンが不満だらけで得するのはホリエモンみたいな大金持ちで高みの見物しているやつらなのですから。

ホリエモンの本からは自分の金儲けの臭いしかしない

著書の中で今ホリエモンが力を入れている活動について延々と書かれています。一般人から月1万円を徴収して、ホリエモンとゲストとのトークを聞いて質問とかできたりする会(彼はこれをホリエモン大学と言っているが・・・)を六本木で主催しているらしい(いつまで六本木に拘ってんねん、この人)。

この会に1万円払って参加する奴は偉いらしい。参加しない奴は行動力のないバカということか。

私は1万円もらっても参加したくないな。

ホリエモンはしきりに行動せよと煽ってますけど、失敗しても何もしてくれませんからね。

どれくらいの資産があるのか知りませんが、一説によると100億円はくだらないらしい。出所してから稼ぎまくっているので数百億の資産があるのかもしれません。

そんなに煽って人々を独立起業させるんだったらその資産使ってセーフティーネットもちゃんと提供してやれよ。そうすれば勇気を出してホリエモン流の起業を目指す人も増えるはず。

例えば事業失敗して住む所もなくなってもホリエモン大学寮をホリエモンが準備してそこに住まわせて再起を図らせるとかね。それくらいしたら信用してもいい。

ホリエモン教の信者からお布施だけ受けておいて「失敗したら自己責任ですからね!じゃ!さいならー」はひどいんじゃない?ってことです。

この人の本を読んでも何も感じなかった

なんていうのかな、むしろこういう人物を「さもしい」というんじゃないだろうか。社会をもっとよくしようとかそういう思いは全然伝わってこなかったです。

こんな本にどうやったら「好きなことだけして自由に生きる」ことができるかなんて書いてあるはずがなくて、それは読む前から期待していなかったけど、読んでみて内容の薄っぺらさには笑ってしまった。

金持ちってもっと崇高な哲学を持っているものだと思って、ホリエモンという人物がどういう哲学を持っているのかなとそれが本書を買った動機でした。

けど、期待はずれでしたね。この人の書籍は二度と購入しないと思います。

私は全くお勧めしません。

おわり