連休中、風呂に浸かりながらネットサーフィンしていたら少し気になるコラムニストの記事を発見した。
「日本人は、意見をしっかり主張しないし、そもそもとことん納得行くまで話し合いをしない」
フランスに彼女が長期滞在して作品を創っていた時に、何度もそうした経験をして、感じたそうだ。意見を言うことは、相手を否定することでもなく、受け入れる側も、とても自然にそれをまず聞く。
そこで、反論があれば、正々堂々とそれを伝える。
まるで、喧嘩しているかのような議論をたたかわせても、議論が終わり、お互いに納得すれば、お互い晴れ晴れした気持ちになる。そして、前よりよく分かり合え、友情が深まる。
何も言わないのが、美徳でも、和を取り持つことでもない。
上司と部下の関係でこれはないよなと思ったのだが率直なところ。
学生同士のディベートなら「ま、そうだね」でいいのだが、階層社会である日本のサラリーマンにとってA or Bの判断を巡っていちいち上司と意見ぶつけ合っていたら時間がいくらあっても足りない気がする。
議論するといったってお互いのレベルが合っていないと噛み合わない議論を延々繰り返すだけだし、そんなことばかりやってたら日が暮れる。
特に仕事を始めたばかりの若手なんぞが反論するなど笑止千万だ。「うるせい。黙って言われたことやってろ」と言っておしまいだと思う。
新人は置いておくとして、中堅層になれば議論を避けては取れない。意見を求められるケースも増えてくる。経験に裏打ちされた議論をやればいい。
だが、私は積極的に人と議論することは避けるタイプだ。理由は単純に面倒くさいから。AでもBでもどっちでもいいし、大局に影響を与えないような些末なことはあえて沈黙するのが私の流儀だ。
たまにどうでもいいことで長く議論している奴がいる。そういうのに巻き込まれたくないし、さっさと結論を出して次の仕事に進まないと。早く帰りたいからね。
ただ、まぁ海外関連の仕事していると思うけど、日本人が自分の意見を主張するのが苦手ってのは確かにあるにはある。言葉の問題もあると思うけど。
あと、特に大人数の会議では発言は減ってしまう傾向にあるが、これは大人数ではんらではの当事者意識の問題だ。
日本人同士の会議でもそれは一緒じゃないかと思う。
コラム出展元のURLは以下。
https://jinjibu.jp/smp/column/index.php?act=detl&id=2550
このコラムを書いた人はサラリーマンではなくて芸術家だそうだ。まぁ芸術家が人の意見に流されていてはつとまらないし、もっともな内容ではあるのだが。
要はサラリーマンの世界はそんな単純じゃないですよということ。下手に若手が上司に反論したところでろくなことないです。実力がついて周囲に認められるまで大人しくしてなさい。
おわり