応援したくなる会社

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私もいちサラリーマンというか社畜なわけですが、株式投資を多少やっておりますので個人投資家としての一面もあります。

私の場合は余剰資金で主に日本の個別株への投資をしているわけですが、資金に限りがあるため、投資先は絞らざるを得ません。

何千もある上場企業の中から「これは!」と思える銘柄を探すことも株式投資の妙味のひとつだと思います。

銘柄の探し方は他の著名な個人投資家様のブログに解説を任せるとして、個人的に応援したくなる会社について書いてみようと思います。

ポジショントークとなっては困りますので、社名は控えますが、私が投資先として重視する会社は何といってもそこで働く社員の人生や健康を重視しているかという点です。

ブラック企業のように会社が儲かってさえいれば社員の生活なんて知ったこっちゃないという企業への投資は仮にリターンが魅力的であったとしても避けたいところですね。

気になった銘柄が見つかったら、誰でも会社のHPを覗きにいくと思います。私もたいていそうします。

ここで事業内容や業績を確認することはもちろん大事なことなんですが、お勧めしたいのは「経営理念」をしっかり確認することです。

やはりしっかりした会社は経営理念がシンプルかつしっかりしています。ここで上っ面だけの言葉を羅列しただけの理念しかないようなら投資は慎重になるべきでしょう。

私が応援している会社の経営理念は実にシンプルで社員を大切にしていることがよく伝わってきますね。

読みにくいので書き起こしますと:

世に価値あるものを供給し続けるには
価値ある人生を送るものの手によらねばならぬ
価値ある人生を送るためには
その大半を過ごす職場を価値あるものに
創り上げていかねばなるまい

たくさん企業がある中でこれほど社員を軸に置いた経営理念を掲げている会社はそうそうないですよ。

実際、この会社は社員の離職率が著しく低いそうです。そういう会社は社員の会社への忠誠心も高く、一致団結して事業に邁進することは同じ社畜として想像がしやすいところです。

一方、社員が自殺したりと何かと世間を騒がしている某財閥系の会社のHPを確認していみましょう。

  1. 信頼: 社会・顧客・株主・社員・取引先等との高い信頼関係を確立する。
  2. 品質: 最良の製品・サービス、最高の品質の提供を目指す。
  3. 技術: 研究開発・技術革新を推進し、新しいマーケットを開拓する。
  4. 貢献: グローバル企業として、地域、社会の発展に貢献する。
  5. 遵法: 全ての企業行動において規範を遵守する。
  6. 環境: 自然を尊び、環境の保全と向上に努める。
  7. 発展: 適正な利益を確保し、企業発展の基盤を構築する。

これって経営理念とか企業理念なんですかね(-_-;)。行動指針じゃないです。理念なんだからもっと上位の話なんですが・・・(;^_^A

ご覧のとおり、社員に関することは1番目に出てきますが、なんだか雲をつかむようなふわふわした言葉です。

その他の項目も何だか仰々しいことが書いてますが、内容が薄っぺらく、誠実さが感じられないと思うのは私だけでしょうか。

理念というようなものは本来7個も挙げる必要がないのです。会社の存在価値を世間に対して訴えるのであればせいぜい3個で十分。人間はそれほどたくさんのことを覚えられません。

株式投資の目的が株価の変動による利益だけだとすれば、どうも味気のない無味乾燥した行為に思えてなりません。

曲がりなりにも自分で銘柄を探し、そこに投資する個人投資家であるならば、投資基準というものを持っていたいものです。

短期的な株価の値上がりを追うのもけっこうですが、私は長期的な視座でよい会社を応援するような投資家でありたいと思っています。

おわり