報道によれば2020年1月~3月の世界の上場企業の連結純利益は前年同月比で4割減だったとのこと。リーマンショック以来の凄まじい衝撃です。
4~6月もこの傾向は続き。全体では利益水準は前年の4割減となる見通しとのこと。
コロナ禍は未曽有の経済危機をもたらすかもしれません。それこそ前回のリーマンショックを超える経済危機になるかも。
じゃぶじゃぶの官製マネーが株式市場に流れ込んでいるので、みかけ株価は回復しているますが、実体は悲惨な状況に向かいつつあります。
前回のリーマンショック時は私はちょうど30歳でまだ若かったから人的資本があったので生き残れたものの、42歳になった今、下手すると人員整理の対象になりえます。
よく、経営者は馬鹿の一つ覚えのように「ピンチはチャンス」とかすっとぼけたことを言ってますが、今回は単純に「ピンチはピンチ」なんですよね。チャンスなど殆どない。
何をやろうが売上は上がらない。だってみんな自粛しているし経済活動が止まっているんですよ。不要不急でないものは売れるわけがないのです。
また、財務(資金繰り)が急速に悪化するからキャッシュアウトを伴う投資を思いっきり絞らざるを得ないわけで、攻めの投資をやることなんてできなくなります。
それどころか残業代なんて出ませんから、全員さっさと定時で帰れと会社から命令されますよ。
「ピンチはチャンス」なんて言葉は経営者が社員に対して軽々しく使うべきではないです。この言葉を使う資格があるのはこの状況下で借入してでも攻めの投資を行える勇気ある経営者だけです。
実際はまず間違いなく超緊縮財政がやってきます。
もし職場の上司や経営幹部がこの言葉を使うようならその能力を警戒した方がいいかもしれませんね。
とはいえ、この「ピンチはチャンス」ということは、個人的には逆境にあった際の心構えとしては正しいと思います。
例えば本業が苦しいなら副業をやってでも生活を防衛すべきでしょう。それはチャンスといえるかもしれません。
悲観的になっても仕方がない。泣いても誰も助けてくれないのが世の常。自分の生活は自分で切り開かなければならないのですから。
ピンチをチャンスに。こういう気概をもってコロナ禍を乗り切りましょう。その先には素晴らしい世界がまっているかもしれません。
しかし、今の私にはどう考えても残業せずにみんな早く家に帰ることくらいしか思いつかないですが(-_-;)
おわり