春から初夏にかけて小鳥たちは恋の季節そして、子育ての季節を迎えます。ジョギングしていると野鳥のさえずりが聞こえてきて、心地がいいですね。
この間の日曜日、いつものジョギングのあとに自宅の裏庭で雑草を抜いていたら茶色の小さな塊を発見しました。
よく見たらスズメのヒナが一羽。小松菜の種をまいた畝の上にポツンと。ある程度翅は生えそろってますが、かなり体が小さい。
私と目があったら「あっやべ、見つかっちまった」と言わんばかりに身構えて、私がそーっと近づいたら全力で逃げようとしましたが、まだ飛ぶ力がなく、無事保護。
確認すると片足が先天的な奇形なのかケガなのかわかりませんが不自由で、かつ暑さのせいか体力が弱っているようでした。
野鳥のヒナの保護は今回が二回目。ちょうど昨年の夏にメジロのヒナを保護した経験があります。前回は保護してから2週間くらいで残念ながら天国にいってしまいました。
そのメジロのために買っておいたすり餌がまだ家に残っていたのでそれを使ってまずは救急します。
与え方はすり餌をぬるま湯で溶かしてそこにハチミツを数滴たらして栄養を補完し、竹製の耳かきで与えます。
最初は警戒して食べてくれないのですが、諦めずにくちばし付近にもっていくと、恐る恐る一口ぱく!ハチミツの甘味がおいしかったのか一度食べてくれたら後はスムーズに給餌できましたね。
ヒナの大敵は寒さです。寒くならないようまずヒナをフゴといわれる容器の中に入れてそれを鳥かごにいれます。そしてバードヒータを設置し、熱が逃げないように上からタオルをかけます。
これで防寒対策はばっちり。
翌朝早朝に確認しにいくとフゴの中で元気そうなヒナがいました。
給餌は2時間おきくらいにやります。最初はフゴから取り出す際に怖がって暴れていましたが、保護して2日目になると私を「餌をくれるおじさん」だと思うようになるのか大人しくなりました。
手のひらの上で頭をなでなでしていると気持ちよさそうに目を細めるんです。かわいいですね。
このまま順調に大きくなってくれればいいのですが。ヒナのうちはちょっとしたことで死んでしまうことはよくあるそうです。
そもそもなぜこんな小さいのに庭に落ちていたのでしょうか。周りにスズメの巣のようなものは見当たらないのですが・・・。
巣立ちにしては少々早すぎるようにも思えました。なにせまだほとんど飛べないのですから・・・。
ひょっとしたら他の兄弟はとっくに巣立ったのにこの子だけ育ちが悪く親鳥に見放されて捨てられてしまったのかも。
このあたりは野良猫もたまにうろうろしているし、カラスだっているので、あのまま放置したら死んでいたと思います。
しばらく我が家で保護することにしました。
名前何にしようかなぁ・・・
おわり