ウクライナ危機はどこまでいくつくのか

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案の定ロシアはウクライナに攻め込んだ。今から思えばプーチンは元々腹を決めていたに違いない。

北京五輪が終わったらウクライナに攻め込むことは既定路線だったようだ。

この間、欧州首脳やアメリカと外交的な対話は続けてきたが、茶番だったというわけだ。

ロシアのゴールはウクライナ政府の転覆、親露傀儡政権の樹立と思われ、さらにその先にはバルト三国と北欧を同じく転覆させ版図を広げることにあるらしい。

しかし、そんな蛮行に突き進むとロシアはとんでもない経済的損失を被ることになるが、果たしてプーチンは正気なのか。

戦争が勃発してロシア株は暴落してインデックスは50%下落。ルーブルも急落している。

経済制裁が発動されるだろうからさらに経済的なダメージは避けられまい。

もう誰もこんな危険な国に投資などしないだろう。日本もエネルギー分野や自動車分野でロシアに投資しているが、撤退することになるだろう。

これからロシアはハイパーインフレを起こすだろう。ウクライナ侵攻の代償は計り知れない。

こんな独裁者が支配する国に投資などあり得ない。これからロシアは孤立し、経済的破滅に突き進むしかなくなった。

今回の侵攻はロシア人が望んだ戦争ではないだろう。これは独裁者プーチンが勝手に決めて決断した。

独裁者はいつだって同じだ。ヒトラーもスターリンもフセインも。自ら戦争をおっぱじめてそして自滅する。

今回もロシアは自滅する運命にある。だが、ロシアは強力な核保有国だ。プーチンのような右も左もわからなくなったモウロクジジイが核のボタンを握っているとは恐ろしい。

経済制裁が発動されて、ロシアを国際金融から締め出すことは確かにロシアを孤立させるには十分だろうが、西側陣営も返り血を浴びることを覚悟せねばならない。

ロシアとの取引が全面的にできなくなるのだから、ロシアに貸し付けていた債権もまた回収不能になる。

つまり、これは世界的な金融危機を誘発する可能性がある。欧州の銀行が潰れると本当に金融危機が現実味を帯びる。

ウクライナ危機はいくつくとこまで進むだろう。停戦交渉は形だけで決裂し、政権が転覆し、非武装化されるまで攻撃は続く。人が沢山死ぬ。そして、欧米は手を出せない。

そして習近平はひとりほくそ笑む。

嫌な時代に突入したものだ。

これからエネルギーやコモディティは暴騰する。そして、コストプッシュ型のインフレが日本でも起こるだろう。

現金の価値がどんどん減価していく。

おわり