日本タバコ(JT)を損切り

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ウクライナロシア戦争が泥沼化しつつある中、プーチンはロシア国内の外資撤退なら接収も辞さないとの考えを示している。

接収、つまりは没収というわけだ。戦時下ということで非合法なことでもなんでもやってくる。

JTはロシアにかなり入り込んでいて、全体の売り上げと利益に占める割合はなんと2割だとか。単純にこの2割を失う可能性があるのだ。

それだけではない。JTが掲げる成長戦略の柱である海外展開が大きく曲がり角を迎えることになり、その成長性に疑問符がつくだろう。

今期のEPS、一株当たりの利益額は200円。配当性向75%が会社のコミットメントなわけだが、ここから2割減るわけだからEPSは160円、配当は120円まで減配するだろう。

株価は直近の高値2300円近辺から2000円と15%近く下げているが、そのうち2000円を割り込みさらに下値を目指すことが予想される。

PERを10倍だとすると株価は1600円くらいが妥当な水準で、成長性の低下に伴い、PERはもっと小さいかも知れず、株価は1400円とか1500円まで落ちても不思議ではない。

ということで、私は先週JTは全て売却した。完全に撤退した形だ。200万円くらいの損切りとなったわけだが、後悔は全くない。

投資の前提が大きく狂ったのだから、もはや保有し続ける意味も価値もない。こういう大前提が大きく変わった時は躊躇なく損切りすべきなのだ。

いつまでもダラダラ持ち続ければそれだけ損失が膨らみ、精神的にも長期的に苦しむことになる。

JTは2016年くらいから持ち続けてきた古株。これまでの受取配当金を考えれば実際の損は80万円くらいだろう。

潮時というのは何にしてもあるものだ。潔くJTは諦めよう。また、株価が下がったからといって新規でJTを買うことはおすすめできない。

おわり