また職場の仲間が去ることが分かった。Y君だ。歳は30代前半。
もともと中途採用で入ってきた人物だが、もうすぐ10年。先日昇格試験に受かったところだったはずだ。
最終出社前に1時間ほど彼と個人的に話す時間があって、色々話を聞いた。
辞めることを決めた大きな理由は人間関係にあったらしい。
といっても職場内の人間関係ではなく、業務上日々やりとりする海外の日本人らしいが。
色々と許せないことが多かったみたいだ。たまに勘違いしてわがままが何でも通じると思っている輩は確かにいる。
そういう人間とで食わすとストレスが溜まるのは無理ない話だ。
相手は目上の人だし、経験も豊富。たとえ相手が間違っていたとしても中々それを面と向かって指摘は難しい。
ストレスフルな仕事だったのだろう。それに会社の態度も優柔不断で煮え切らないことが多く、不満があったようだ。
まだこの先長いサラリーマン人生。自身が納得して歩む必要がある。彼が決めたことだし、尊重したい。
彼はまだ独身だし、ある意味身軽だ。場所に囚われる必要はない。自由に働く場所を変えていい。
だが、彼と話していて気持ち良いとは思えない。簡単に言えば会社の愚痴しか言わないからね。
会社に残る身として、彼が去ることは結構だが、次に行く会社があーだこーだ自慢げに言われてもな。興味ねーし。
彼が会社を去った後、連絡するつもりなどないし、ただ普通に縁が切れるだけだ。自分が慕われているとでも?勘違いすんなって。
送別の飲み会?んなもん参加するかよ。勝手にやってろ。お前の愚痴を聞いてやるほど暇じゃねーんだよ。
それにしても中途で入って10年目に辞めるというのは残された側もツライところだ。すぐに穴を埋めるのは困難だ。
社員にイキイキと長く働いてもらうために何が欠けているのだろうか…?
やりがい?職場の環境?コミュニケーション?給料?個々の裁量?将来性?残業時間?
思いついたこと全てだろうな。全てが今の仕事には欠けている。
例えば職場の環境。最悪だ。愚痴を言いたい気持ちはわかる。
せせこましい場所に押し込まれて仕事させられている感はハンパない。空調も暑すぎたり寒すぎたり。
パソコンはすぐ熱くなって動かなくなるし、熱を放熱するので夏は余計暑い。
そして職場の空気は澱んでいる。
そんな劣悪な環境で仕事もキツイ、人間関係もギスギスしてたらそりゃ続かないよな。
どれか突出して条件が良ければまだ救いがあるのだが。例えばその他の条件は劣悪だが、給料だけは飛び抜けていいとか。なら耐えようというモチベーションになると思う。
もうオレなんかは諦めというか、この劣悪な環境に慣れてしまっているのでもはやどうとも思わないのだが、若い人はそうではないだろう。
会社はうわべだけでそこで働く人間のことなど本気で考えているようには思えないね。
オレごときの何の力も持たない社畜が吠えたところで栓なきことだが。この会社長期的に成長する絵が思い浮かばない。
おわり