今日のテーマは、若手社員の指導と、その難しさについてです。管理職の方なら一度は経験したことがあるであろう、「指摘を受けて感情が爆発した若手への対応」について、私自身が直面した実例を交えて書いてみます。
■ 突然の報告:泣いて無言で帰宅?
事件が起こったのは、私が退勤した水曜日の夜のことでした。
翌朝、指導担当の社員からこんな報告を受けました。
「計画資料の差異が明らかにおかしかったので、チャットで確認していたら、突然泣き出して黙って帰ってしまいました…」
唖然としました。社会人として最低限の振る舞いすらできていないのです。泣くこと自体は誰しもあることです。でも、その場で業務を放棄し、無言で帰宅するというのは、さすがに看過できません。
■ 繁忙期の中で起こった出来事
今はどの部署も、今期の計画見直しで多忙を極めています。
計画業務だけでなく、通常業務も同時並行で進める必要があり、誰もが余裕を持てない中での出来事でした。
そんな状況下で、若手の彼女に求めたのは「前回と今回の計画差異の報告」。
しかし出てきた数字は、規模台数が増えているにもかかわらず、売上金額が減っているという、明らかなロジック破綻。指導社員がチャットで「なぜ?」と確認したところ、唐突に泣き始め、そのまま帰宅したとのこと。
■ 被害者意識とプロ意識の欠如
今回の件に限らず、彼には常にどこかに「自分は被害者」という意識が見え隠れしていました。
ミスを指摘されると防衛的になり、「責められた」「傷ついた」という感情が先に立つ。その裏にあるのは、極めて幼稚な自己認識と、プロ意識の欠如です。
もちろん、100歩譲って泣くのは仕方がない。しかし、仕事を放棄し、しかも黙って帰るというのは、社会人としての基本がまったくできていない。給与を受け取って働いている以上、プロとしての姿勢を自覚してもらわなければなりません。
■ 指導担当のケアも忘れずに
この件で大切なのは、彼本人への対応だけではありません。
今回、指導にあたった担当社員には、すぐにこう伝えました。
「君は悪くない。むしろよく対応してくれた。指摘は適切だったし、考えさせようとした姿勢も評価している。」
こうした言葉は、現場で若手育成にあたっている中堅社員にとって、非常に重要なメッセージにならと思います。育成者側が委縮してしまえば、組織全体が萎縮します。
■ 来週の1on1面談での対応方針
私は上司ですから、この件を見過ごすわけにはいきません。
とはいえ感情的に叱り飛ばすのではなく、冷静に、しかし毅然とした態度で向き合うつもりです。
来週月曜、少し時間を置いてから1on1を実施します。彼女の言い分にも耳を傾けた上で、「泣いて帰れば済む」という行動が社会でどう受け止められるか、そしてどう変わるべきかを話すつもりです。
■ 管理職としての自分にできること
今回の出来事は、ある意味で私にとっても「管理職としての成長の機会」でした。
指導・ケア・再発防止。その全てに配慮しつつ、チームが健全に回るようにバランスを取る。正直、疲れることもありますが、それが私の仕事です。
若手社員が“化ける”か“沈む”か。その分岐点は、こうした局面での上司の対応次第だと、私は思います。
■ 最後に:育成に悩む全ての管理職の方へ
若手社員の扱いは本当に難しい時代です。
感情が優先され、注意すると「パワハラ」扱いされるリスクすらある中で、それでも私たちは未来のチームのために育てなければならない。
この記事が、同じように現場で苦悩している管理職の方に、少しでも参考になれば幸いです。
そして私自身も、もっと成長していきたいと思っています。
おわり
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