営業利益率は10%超。優良企業なはずなのに実態は超ドケチ企業

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理人です。

私の会社は本当にドケチな会社だなと思います。

会社の業績はそこそこ良いので給料や賞与という形で従業員に還元はしてくれますが、会議費とか交際費、そして何より旅費規定とかドケチ過ぎます(あっ還元するといっても総合商社とか銀行には遠く及びませんよ)。

前職の方がずっと規模の小さい会社でしたが、経費の使い方は緩かったので、転職して9年ですが未だに経理部門には不信感を抱かざるを得ません。

不満その①:会食はひとり5000円まで。それを越えると自腹

仕事の打ち合わせをやったあとに会食することは当然のことですよね。私の場合、完全な社外の方との会食はもちろん交際費扱いになりますし、それは当たり前なんですけど、問題は海外関係子会社との会食です。

私の感覚からすれば、子会社とはいえ別法人ですから、社外と見なしてOKなものですが、今の経理部門の考えはNOです。

つまり、ひとり5000円を越える会食費は認められません。

海外子会社の社長が来ても、場末の居酒屋にお連れしない限り東京でひとり5000円未満のお店を探すのは不可能かと思います。

ですから、領収書を二つに割ってもらい、5000円を越える部分は参加者で割り勘します。

業務の続きでやっているのに何で自己負担が発生するのか全く謎ですし、意味がわかりません。

不満その②:さらにひとり1000円の強制徴収

会食の相手が海外子会社である場合、上記の5000円未満ルールとは別に接待する側が会社に対してひとり1000円払うルールになっています。

「はっ?」ですよ。全く。

なんで1000円払って接待せにゃならんのか?これっておかしいですよね。明らかに。

こっちは早く家に帰りたいのにプライベートの時間を犠牲にして仕事の続きをするために会食に参加しているのであって、楽しんでいるわけでも何でもありません。苦痛なのですよ。

にも関わらず罰金みたいに1000円を会社に支払うってどういうこと?

私はバカらしいので極力会食には参加しないようにしています。でも、私が海外に出張した際は色々とお世話になっているし、そういうわけにはいかない時もしばしばあります。

漱石さんが飛んでいく姿を指を加えて眺めるだけ・・・。

不満その③:部長になっても飛行機はエコノミー

営業利益率。サラリーマンをやっている方であれば恐らく知らないはずはない重要な会社の経営指標ですよね。

私の会社、自慢するつもりは毛頭ありませんけど、10%超えています。

天下のトヨタでさえ昨年度は苦しくて7%台なのです。10%というのはけっこうすごい数字です。もちろんこのドケチ体質がこの高い営業利益率に多少なりとも貢献していることは言うまでもないことです。

企業にとって旅費というのはけっこうばかにならない費用であることは認めます。

私のような平社員がエコノミーで日本と米国を往復するだけで、旅費、保険、手当てなど含めると30万円くらい金がかかっていますからね。

それを年6回やれば180万円くらいは費用としてかかっちゃいます。

もちろん社員は私だけではありませんから、社員数を考えれば数百倍の旅費を毎年費やしていることは想像にがたくないです。

しかし・・・。海外出張者は殆どがエコノミーです。これを忘れてはいけません。

会社の金でビジネスクラスに乗れるのは役員級のポジションになってからです。

私のようなアラフォーがいきなり役員になれるはずもなく、万年エコノミーの長距離フライトに苦しめられているのです。

役員級になるには長い苦難の道を歩む必要がありますし、厳しい社内の生存競争を勝ち抜く必要があります。サラリーマン全員に用意されているポジションではありません。

自分の人生の大半を会社に捧げて、なおかつ優れた業績を残せて、且つ誰にも恨まれず、且つ経営を担うだけの資質を兼ね揃えた人物でなければ役員まで昇格できません。

そして運よくそうなれたとしても、年齢は会社人生の終盤であることは付け加えておきましょう。

働き続けることがアホらしい。でも・・・

そう考えるとどうしても思考は「働き続けることのアホらしさ」に傾注していしまいがちです。

理不尽なことはこれ以外にもあるのに、いつもこれらの理不尽さにイラつかなければなりません。

そしてふと思う。「なんで会社は儲かっているのに俺たちこんな思いせなあかんの?」と。

そしてさらにこう思う。「会社ってそもそも従業員のためにあるんじゃなくって、株主のためのあるんじゃないの」と。

・・・ごもっとも。日本は共産主義国家じゃありません。資本主義ですからね。

資本主義である以上、株主を意識した経営をするのが上場企業経営者のもっとも重要な責任なのですからね。その事は投資家として実際に株を買ってみないとわからないことでしょう。

だから?

最後の〆方がよくわからなくなりました。

会社のドケチ体質が許せないと思って筆をとったのですが、いつの間にか利益を上げることでリスクをとった株主への利益を還元する経営者の視点を書いてしまいました。

最終的に、私の思いは従業員(私のような社畜も含む)の心身の健康も気遣いながら、株主への還元も同時にちゃんとやれ!!と言いたい。

ビジネスクラスを認めればもっとパフォーマンスが上がって利益がでると考える経営者が出て来て経理の偉いさんどもをねじ伏せてくれることを期待しつつも、一日でも早くサラリーマンから足を洗おうとしている自分がいるのであった。

おわり