先日の記事に書いたとおりですが、私は株式投資を通じて資産運用しております。
株で資産運用を始めたのは東北の震災後の2011年夏頃だったと記憶しておりますが、それ以前は外貨預金や投資信託含め、投資には全く縁がありませんでした。
会社のパイセンから株でのもうけ話を酒をのみながら聞いたことはありましたが、「ふーん」てなもんでしたし、まさか自分が投資の世界に踏み込むなどその当時は想像もしていなかったです。
ギャンブルをやったことのある人ならわかると思いますが、人間、儲かったら嬉しいし、損したら悲しい。非常に単純明快なクリーチャーです。
私もそんな欲にまみれたクリーチャーの一人であり、投資の目的はもちろん儲けたいからであります。
が、儲けたいという欲望が強すぎると物事は大抵上手くいかないということもなんとなく今までの人生で学んできたわけです。
そんな私が投資において自己の欲望をコントロールするためにはやはり何らかのルールを設けるのが有効だと思うのです。
私の資産額などしれているし、吹けば飛ぶような額ですけども、これまでのトータルリターンはおおよそ100%です。6年で資産が倍になったということです。年率に換算すると16%ずつ毎年資産が増えた計算になるかと。
これはもちろんアベノミクスのおかげであり、世界経済が拡大したことが理由なので、私の投資スキルは何ら関係ありません。2011年頃に投資していれば誰でも達成できたに違いない成績です。何せ民主党政権のこの頃、日経平均は惨憺たるもので、8000円台だったのですから…。
さて、話を戻して私が自分に課しているシンプルなルールをご紹介したい。
ルール1:損切りしない
これは一般的な投資の教科書とは異なるルールかもしれません。損切りもやむ無しと考える方が一般的でしょう。しかし、私は基本的に損切りはしません。損切りするくらいなら塩漬け上等の精神でおります。なぜか?それはそのうち配当で元を取れることと、安定した給与所得があるからです。
従って無配の銘柄への投資は禁忌です。そういう銘柄には決して手を出さないように決めています。
悲しいかな、私には銘柄選定眼などありません。買ったら翌日に株価が下がったことなんてよくあります。
でも、そんな短期的な株価の値下がりは気にしなくてもいいのです。配当がある限り、株価の値下がり分はいつか取り戻せるのですから。それを信じることで多少の短期的な損は気にならなくなります。
個人投資家はプロの投資家と違って期間内に成果を出す必要はないのですから、塩漬け戦法は理にかなった戦法なわけです。
ただし、とんでもない不祥事を起こしたりして会社存続が危ぶまれるようなケースは例外となるでしょう。例えばエアバックのタカタとか(私は幸い投資してませんでしたけども)。
株価は下がり続け、配当は無配に転落して会社自体が無くなるかも知れない…。東芝やシャープがまさにそうですね。私の投資対象からこういう銘柄は基本外されます。
ルール2:配当金は使わない
ひょっとしたらルール1よりも難しいルールを自分に課しているのかもしれませんね。
複利の効果を最大化するためには配当金は原則再投資に使うか、現金余力として証券口座に蓄えておきます。
これを使ってしまっては元も子もない。証券口座に入金された数字だけ見ながらマンモスうれピーと心の中ほくそ笑むのみです。
配当金は資産額がもっと増えた後、私の場合、5000万円〜6000万円のレベルに達した後使うことにしてます。それまではじっくり熟成させるつもりで気長に付き合っていくスタンスであります。
ここまで資産を増やせれば税後の配当利回り3%とすると年間150万円から180万円の安定したキャッシュが毎年得られます。
私のようなダメリーマンが同等額の給与を上げるのはもはや現実的ではなく、コツコツ配当金を積み上げるのが私には合っているのです。
人事の査定なんかが給与所得に与える影響は微々たるものですから、ガツガツ働く必要はないんですよね。
そんな心の余力も配当金はもたらしてくれます。
おわり