先日のブログで書いた通り、今回の労使交渉において海外旅費規定が見直される可能性がある。
8時間を越えるフライトは無条件でビジネスクラスで発券していい。てか、その場合、エコノミーは禁止となるかもしれない。
路線にもよるだろうが、エコノミーとビジネスでは実に3倍近い運賃の差がある。
例えばANAの成田ーロサンゼルス間(だいたい9ー10時間くらの飛行時間)だと、
エコノミ:121,630円也
ビジネス:384,630円也
つまり、一人の社畜をビジネスで出張させるコストは三人の社畜を全員エコノミーで出張させるのと同じコストとなるってことだ。(ビジネスクラスのサービスに興味がある人はこちらの記事をどうぞ)
わが社のアホな社畜管理職どもはエコノミで出来るだけ多くの社畜に出張に行かせたいと考えている節がある(若手にも経験を積ませるという目的は理解できなくないが、度を越している)。
もともと海外出張はコストと時間を大量に消費する行為である。それに体力も消耗するし行き先によっては治安や衛生面の問題もある(私はメキシコで見事に食中毒となった)。
そういう意味で社畜を派遣する立場の管理職はもう少し真剣に海外出張の要否を考えたほうがいい。本来、コストもリスクもバカ高い投資が海外出張なのである。
Face to Faceに意味を感じている阿呆もいるが、必ずしも対面で打ち合わせをすりゃあ万事うまくいくわけでもない。
資料の読みあわせだったら事前にパワポを送っておいて、電話かテレビ会議で質疑応答やれば済むわけだし。
今はウェブ会議も簡単にできる時代なのに身内の会議で対面に拘るとは時代錯誤も甚だしい。
そんな下らない目的で社畜どもが普段の業務を止めてぞろぞろ海外に出掛けていって生産性のない会議で居眠りしている光景を想像してもらいたい(時差ボケで本当に初日は眠いんです)。
「株主資本をこんな下らない活動に使いよって!!」と株主なら怒り心頭だろう(私はわが社の持ち株会には入っていないが)。
もし、労使交渉がうまく行って全員ビジネスが標準となったらさすがに意識は変えざるを得なくなるだろう。
旅費予算が3倍に増額されれば別だが、そうならないのが世の中というもの。そうなると海外出張の回数そのものを減らすか、出張者の人数を減らすかの方法しかない。
本来あるべき正しい姿に戻るだけなんだがな。
アンチ海外出張派の私にとっては今後の成り行きがとても楽しみだ。
おわり