NECの人員削減についての雑感

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先日、電気大手のNECが3000人もの間接人員の削減のニュースを読んだ。間接人員ってことだからモノ作り以外の部門が対象ということみたい。私のような営業職も対象だろう。

いわゆる早期退職制度であり、年齢は45歳以上、勤続5年以上を満たせば応募できる。そして割り増し退職金を受け取って会社を去る。

私は年齢条件をクリアしていないが、もし私がNEC社員なら真っ先に手をあげると思う。

渡りに船とはこのことだ。辞めたくて仕方がないところに会社が辞めてくださいと頭を下げて頼んできて、さらに割り増し退職金を積んでくれる。

こんな良い話はないと思う。

今は空前の人手不足だ。変なプライドさえなければ仕事はいくらでもあるに違いない。大企業にしがみつかねば生きていけないなんてことはないはずだ(プライドが許せば)。

業績は悪くないのだが、私の会社にも早期退職制度はある。セカンドライフ支援制度とかいって55歳以上だかの社員は早期退職という道もある。

有能なシニアを手放したくないから、早期退職制度は年を食って「使えない」社員にお引き取り願う制度といっていいだろう。ズバリ会社にとって仕事をしない、或いはできない年寄は不要なのだ。

ま、それが現実というものだ。若い頃に身を粉にして働いても年を食ってしまえば会社のお荷物になる。そこに業績の落ち込みが加わったらまさにシャープや東芝、そして今回のNECのような話になる。

大企業にしがみつくことだけが人生ではない。もっと他の選択肢があるはずだ。もっと多様であっていいのだ。

私がもし今早期退職したなら、1年くらいはぼーっとして一切仕事はしない。その後気が向いたら仕事を探すかもしれないが、もう今のような大きな会社は選ばないだろう。

地元密着の小さな会社に得意な英語を活かして働けるところがいい。

お茶が大好きになってしまったから、お茶に関連する仕事がいいかもしれない。周辺にはそこらじゅうに放棄された茶畑があるし、それを利用したビジネスが成立したら面白いな。

そんなことを夢想している瞬間、私は真に社畜を脱しているのだと思う。

仕事が始まればまたすぐに社畜の群れに飛び込み、朝から晩までブヒブヒ働き続ける社畜とかすのだが。

早期退職?けっこうじゃないか。ワクワクした気持ちにある。NEC社員を哀れむ気持ちなんてほとんどなくて、むしろ羨ましいくらいだ。

おわり