あとほんの少し、1.3万円で5000万円の大台に乗ることができたのに、あっさり弾き返された。
昨日は日経全体が激安だったから、もともと地合いが良くなかったが郵船が大暴落。
これが大きい。
郵船。12時に中計を発表し、直後暴落した。と言ってもストップ安ではないのが救いではある。
中計において配当や株主還元政策の見直しが含まれると予想されており、直近の株価はそれへの期待で上がってきたのかもしれない。
ぱっとみは内容そんなに悪くなかったと思っている。主な施策は、
- 2000億円の自社株買い
- 配当性向引き上げ(25%から30%)
- 最低配当ライン100円
海運は市況がコロナ前に完全に戻りつつあり、今年のような爆益は来期は期待できないのは既定路線だ。
だから利益が落ち込むのは織り込み済みだろう。だが、その分投資家は配当性向の引き上げにもっと期待していたのかもしれない。
それこそ今の倍の50%とかさ。配当性向を30%とわずか5%しか上げなかったケチケチぶりに失望したのかもしれない。
今回の中計で26年度は当期利益が2600億まで減ってしまうことが示唆せれた。これも株価を下げた要因かもしれん。
発行株式は5.1億株なので一株利益は2600億円÷5.1億株=509円となる。この金を全て配当金に使えばいいが、今回の発表は30%を配当に回しますよと言ってるわけだ。計算してみよう。
509円×30%=152円ということになるね。
オレの仕入れ値は3088円。利回りは18%から5%に激減する。
まぁ、それでも高配当なんだがね。でも5%じゃあ他にもゴロゴロあるので郵船も普通の高配当株に成り下がる。
なのでオレ個人的にも配当性向はせめて50%は欲しかったな。もし50%なら509円×50%=254円となり配当利回りは8%だ。
確かに今の18%という水準は異常値だとして、せめて8%くらいは欲しいよな。
今回の失望売りはそういうことだろう。オレみたいな個人も失望したに違いない。
最後に自社株買い。オレは自社株買いに回す金があるなら配当に使えと言いたいね。
だが、時価総額が1.7兆円に対し2000億円の自社株買いは10%を超えるレベルなので相当大きい。
株価の下支え効果は期待していいと思う。実際買ったらの話だが。
まぁあくまでも企業が出す中計だ。普通の経営者ならコンザバに作るのが当たり前。
郵船が果たしている社会的役割や価値は何も変わらない。一過的な株価の変動に惑わされることなく保有し続けたらいい。
おわり