葬儀を終えて

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嫁さんの祖母の葬儀が終わった。

仮通夜、通夜、告別式、火葬、お骨拾い、初七日と一連の儀式はしめやかに行われた。

悲しいものだ。人前で涙を流したのは久しぶり。自分にもまだこんな感情が残っていたんだなと思う。

こうしてブログを書いていてまた涙が出そうになる。

嫁さんの祖母だから当然私と血の繋がりはないわけだが、祖母とは義理の両親が亡くなった直後から葬儀や法要で何度も顔を合わせていたし、その度に自宅に泊めさせてもらった。

庭の畑仕事を手伝ったりもしたし、近くの温泉施設に一緒に行ったりだとか、実の祖母以上に想い出がある。

自分のことより他人を気遣う人でいつもニコニコ笑顔を絶やさない人だった。笑顔でない顔を思い出せない。

徳を積んだ人とはまさに祖母のことであり、通夜と告別式には沢山の方が参列され、故人を偲ばれていた。

葬儀というものは残された人のためにある、と言われるがホントその通りだと思う。

もう二度と会えないというのは悲しいし辛いし泣けてくるのだが、その悲しみを皆で共有し、そして徐々に死を受け入れるのだ。

遺体と対面することも正直怖かった。でも、対面して、最後のお別れを言えてよかったと思う。

火葬される直前、つまり本当の最後のお別れの際、私はそっと耳元で「ありがとう」の言葉をかけた。

見送った。そういう気持ちになる。

そして残された者には明日から日常が待っている。

みんな仕事があり役割があり、それぞれの人生は続いていく。

最後に祖母の冥福を祈りつつ〆たい。

おわり