私の会社にも大手生保レディーが昼休み時間になったら廊下に現れ、まるで立ちんぼのように社畜どもをあの手この手で勧誘してくる。
正直、彼女たちのせいで私は保険というものが嫌いになったし、この歳になっても大手生保の保険商品に入ろうなどと考えたこともない。
まだ独身で新人の頃、朝日生命のおばちゃんにしつこく生命保険を勧誘されたことがある。
私が「独身だし生命保険は考えていない」と言って断ったら、
「今まで育ててくれた親御さんのためにも入っておきなさい」といってきかなかった。
親が経済的に困窮しているのならその理屈も無くはないが、そうではないなら必要ないだろう。
ただでさえ安い月給なのに、その中から親が受取人の生命保険なんぞ払えるかよ!
自分が死んだ後のために生きている間の支出を我慢するなんてバカバカしくてやってられるかという気持ちだった。
何度も面談を申し込まれてウザかったが、断り続けていたらそのうち諦めたらしくパッタリと音沙汰がなくなった。
保険嫌いの私だが、結婚と転職を機に全労済と共済の掛け捨ての保険には入っている。
嫁さんと私の分で月々の掛け金は6000円程度。これくらいの金額なら家計に過度な負担は掛からないから掛け捨てで構わない。
それに子供がいないから生命保険を沢山掛ける必要はない。
私が重篤な病で働けなくなったり、死んだ場合は住宅ローンがチャラ(団信というやつ)になるから残された嫁さんがが即ホームレスになることはない。
家と土地以外にも決して多くはないが資産もある。それに嫁さんにもある程度の資産があるから保険金が無くとも直ちに困ることはない。
もちろんそれで十分か?と問われればはっきり確信があるわけではないが、遺族年金も多少は出るようだし最悪家を売ってしまえばまとまった金も手に入るだろう。
何千万円もの生命保険がおりなくてもきっと嫁さんは生きていけるだろう。
ただし、癌は別かもしれないと最近は考えるようになった。
この件はまた別の機会に書いてみたい。
おわり