我が家はガンの家系ではないが、伯父さんが大腸ガンを患ったこともあり、私が生涯ガンにならないなど言い切れない。
ガンは日本国民の死因の一位である。二人に一人は生涯でガンの診断が下されるという恐怖を煽る言説もある。
だが、いたずらにガンを恐れる必要はないと思う。ガンになるならないというより、ガンになる年齢が重要だからだ。
つまり、80を過ぎてガンになるのと40でガンになるのとでは全く異なるということ。
80でガンが見つかってもその進行は緩やかなもので、治療せずにそのまま天寿を全うする可能性の方が高いだろう。
実際、私の母方の祖父がそうだった。愛煙家だった祖父は晩年に肺がんが見つかって放射線治療もやっていたが、ガンの進行は遅く、亡くなったのは老衰だ。
問題はもっと若い段階、つまり40とか50代の働き盛りでガンが見つかる場合だ。
で、この働き盛りの時期にガンになる確率がどうかというと、例えば30歳の男性が10年後の40歳でガンになる確率は0.5%に過ぎない。この確率は20年後の50歳で2%、30年後の60歳で7%という数字になっている。
確率は低いが、なってしまったら大変なのがガンという病気の恐ろしいところだ。仕事も続けていくのができなくなるかもしれないし、治療費もたくさんかかるだろう。途端に生活に窮することになりかねない。
だから最低限の保障には入っておいた方がいいだろう。
つづく