寿司屋を閉めて警備員になるという生き方

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最近、仕事が忙しくてブログを書く余裕がなくなっている。新幹線通勤時代は行き帰りの社内でたっぷり時間があったが、自転車通勤に変わるとブログを書く時間を確保するのが思ったより難しい。

さて、今日は気持ちのいい天気だ。髪の毛もだいぶ伸びてきたので散髪に行ってきた。

床屋のご主人はお喋りが大好き。今日はちょっと考えさせられる話があったのでブログで書いておきたい。

以前のブログ記事にも書いたのだが、床屋のご主人の義理の弟(といっても年齢はご主人の方がかなり年下であるが)が寿司屋を閉めた。

個人経営の寿司屋がつぶれた理由とは

店を閉めてもう2ヶ月となるが、大将はさっそく新しい仕事を見つけて頑張っているそうだ。

板前としてキャリアは長いはずだから、同じ飲食業の仕事をやっているのかと思いきや、話を聞くとどうやらそうではないらしい。

新しい仕事というのは警備員の仕事だった。

大将のご年齢は63歳だというから肉体労働はキツいのではないかと思ってしまった。

寿司屋も人手不足だからいくらでも働き口はあったろうになぜ警備員の仕事を選んだんだろうか。

ご主人曰く、板前の世界は年齢やキャリアよりもその店に入った順番で序列が決まっているのが普通で、63歳になっても新人に逆戻りになるらしい。

店長は間違いなく自分よりも年下で、あれこれ指図を受けて仕事をしなくちゃならない。それを知っているから大将は警備員という全く畑違いの仕事を選んだのだろう。

床屋の世界も同じだそうだ。キャリアよりも先に店に入った人間の方が偉い。

格安の理容室チェーンが増えているが、いかに短時間で客を捌くかが勝負だからご主人のようにマイペースでお喋り好きだと仕事は勤まらないだろう。

ご主人も寿司屋の大将と同じ事をいっていた。もし、今の仕事を辞めたら、きっと床屋とは全然関係ない仕事を選ぶだろうと。

私ももし今の会社を辞めたらどうするだろうかと考えを巡らせてみた。

多分、また別の会社で社畜業を続けるのだろう。年下の上司にも仕えるにちがいない。そんなことしか出来ない生き方を選んだのだから。

それがよくも悪くもサラリーマンという生き方なんだと思う。

おわり