私はかれこれ3年近く高脂血症の薬を飲んでいる。血中の中性脂肪、悪玉コレステロールの数値が高止まりしていたからだ。
薬を服用するようになってからお陰さまで血中のコレステロール値は正常範囲で収まっている。薬がよく効いてくれたのだ。
元々処方されていたのはリバロという薬。一般名はピタバスタチン。調べてみると日産化学が開発し、日本を含む世界での販売はキューピーコーワで有名な興和が行っているらしい。
肝臓でのコレステロール合成を抑制する効果があって、重大な副作用もなく、臨床データも豊富で効果はおりがみつきだ。ちなみに日本で承認されたのは2003年である。
発売から15年近くたつが物質特許は切れているようで、ジェネリック品も薬局で希望すれば処方してもらえる。
ジェネリック品がどれくらい安いかというと、先発メーカーの興和のリバロが1錠あたり111円に対し、ジェネリックは6割ほど安くなって1錠50円くらいになる。
薬局で支払う場合は保険適用だから、患者の負担は3割となり、30日間分の負担額はリバロだと約1000円、ジェネリックだと400円といったところか。
年間の節約金額は7200円という計算になる。これから一生飲み続けるとけっこうチリツモかもしれない。
ジェネリック品はその安さゆえに敬遠する人もいると思う。私も少し化学をかじったものとしてその不安はよく分かる。物質特許は切れても製剤特許は切れておらず、ジェネリック品が先発メーカーと同じ効能を得られるか分からないからだ。
だが、製剤技術も進歩している可能性もあるし、後発といえ効能が著しく劣る薬を国が認めるはずがないという理屈も成立する。
なので試してみることにした。まずは1ヶ月お試しってところだ。副作用が出たら当然すぐに止める。出なければそのまま飲み続けるつもり。
効果が同じなのに高い金を出して薬を買うのは貧乏人が格安スマホに切り替えないのと同じ構造だと思う。
おわり