うつ病の嫁さんはここ2年ほど病院に通うことも薬を飲むことも拒否し続けてきて、状態はずっと悪かった。
そんな嫁さんがようやく説得に応じて病院に行ってくれた。私も付き添いで一緒に病院まで行った。
うつ病は医者との相性が重要だ。風邪をひいて内科を受診するのとはわけが違う。
それだけじゃない。薬との相性もこれまたとても重要になってくる。
とにかく不眠と気分の落ち込み、そしてうつ病由来の体の痛みから何とか楽にさせてあげたい。
今回の精神科医は年配の医者だ。紹介状があったからかもしれないが、嫁さんの症状を短時間で的確に見抜いているようだった。
それに今時の医者のようにカタカタパソコンでカルテを作らないスタイルで、聞き取った情報を手書きのカルテに書いていく。しっかり患者を目で観察しながら診察してくれた。信頼できる医者だと私は思った。
睡眠薬と抗うつ薬をまずは一週間分処方され、様子をみることになった。
そしてアルコールは決して飲まないことを何度も諭された。
嫁さんは元々酒が強い体質ではないが、気を紛らわすために飲み続けた結果、昔に比べれば酒量は増えたし、毎晩欠かさず飲んでいた。
それを突然止めよというのだから最初は辛いに違いない。だが、薬とアルコールの併用は体にとても良くない。
嫁さんは渋々ながら禁酒にトライすることになった。まだ二日目だけど。昨日は一滴も飲まなかった。偉い!
てな訳で私も一緒に禁酒することとなった。まだ二日目だけど。
嫁さんが頑張るなら私も頑張る。嫁さんが病と闘うなら私も一緒に戦いたい。そして日常を取り戻すのだ。
おわり