スズメのヒナの餌の作り方

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我が家にスズメのヒナがやってきて丸二週間経ちます。ヒナは元気で鳥かごの中を飛び回ってます。足の奇形は治らないようで、少し不憫ですね。

とはいえ、餌の食いつきもいいし、少しずつ大きくなっているので、今のところ栄養に問題はなさそうです。

小鳥のヒナを保護する際、何を与えたらよいかわからず困ると思います。ただでさえ弱っているのに食べる餌がないと急速に弱って死んでしまいます。

これからの季節、スズメやメジロといった小鳥のヒナを拾ってしまうケースが増えていくと思いますので、保護した際のヒナの食事について、本日はご紹介しておこうかと思います。

餌の前にまず気をつけたいのは一にも二にも保温です。

小鳥は人間よりも体温が高く、40度近い体温が彼らの平熱なんですね。ヒナを触って温かいと感じるということはヒナにとっては熱を奪われているので、ヒナに触る頻度はできるだけ減らしましょう。

さらに保護したてのヒナはたいてい弱っていますので、適切な保温環境を用意してあげないと体温維持にエネルギーをとられ衰弱死してしまいます。

我が家にはジュウシマツがいますので、彼らのために使っているバードヒーターを鳥かごに設置し、上からバスタオルで覆って熱が逃げないように工夫して鳥かご全体を保温しました。

さて、いよいよ餌の作り方です。

ネットで情報は取れますが、あまり細かく作り方は書いてないので我が家のケースを紹介しときます。もしスズメのヒナを拾ってしまったら参考になると思います。

まず主食となるのはホームセンターで売っているすり餌となります。3分と5分の二種類が一般的です。これは魚粉の割合を示していて3分なら3割が魚粉で7割が植物由来の成分です。

スズメは雑食性なので5分がよいでしょう。メジロは植物性を好みますので3分でよい

5分すり餌を買ってきたらお猪口くらいの大きさの器に小さじ一杯すり餌を入れます。

こんな感じ

さらに栄養補助として、エッグパウダーも適量混ぜます。ヒナの成長に必要なたんぱく質を強化します。量は耳かきで3さじほどでしょうか。これは適当です。

さらにヒナの食いつきをよくする隠し味として、2~3滴の天然のハチミツを与えるとさらにベターです。野鳥はみんなハチミツが大好きですから。

そしてできればボレー粉も細かくすりつぶして粉末上にして餌に混ぜてあげたいとこですね。エッグパウダーにもカルシウムは入ってますが、念のため。

こんな感じですりつぶしてください。耳かき1-2さじ程度をすり餌に加えるといいです

これで餌の準備はほぼ完了なんですが、ここにぬるま湯を入れて食べやすくする必要があります。さらに大きい陶器の器を用意し、そこにぬるま湯を入れます。その真ん中に先ほど準備したすり餌が入った器を設置します。こうすることで餌の保温もできます。

で、続いてスポイトを使ってすり餌に適量ぬるま湯を加えます。そして耳かきでかき混ぜ適度なとろみがでるよう調整します。水分量はヒナの大きさによって変わりますが、小さいうちはとろみが多め、成長とともに水分量を減らしていきます。ヒナの反応を見ながら水分量を変えてください。

お風呂に浸かるような感じ
スポイトで適量吸い上げます。水が多すぎたらすり餌を追加しましょう
耳かきでよくかき混ぜたら完成です

餌づくりが完成したらいよいよヒナに餌を与えます。保護したての頃は人間を警戒してなかなか口を開けてくれませんが、嘴に近づけるとそこから水分が入りますので、食べてくれるはず。

ハチミツ入りで甘いので「ん?これは美味いぞ」と思わせればこっちのもの。慣れてくれば自分から耳かきに食いついてきますw

うまく撮れませんでしたが、こんな感じで餌を与えます。

餌を与える頻度ですが、最初のうちはできるだけこまめに与えた方がいいです。1時間に1度くらいが目安です。峠を越えて安定してくれば2時間置きが目安ですね。

夜になって暗くなれば自然に寝てしまいますので、夜中は基本的にそっとしておいていいです。その代わり朝は夜明けとともに目覚めますので、できるだけ早く餌を与えてください。

いかがでしたでしょうか。なかなか野鳥のヒナを拾うこともないかもしれませんが、参考になれば幸いです。

おわり