お小遣い制という謎の風習

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日本にはお小遣い制という謎の風習があります。夫がサラリーマンで妻が専業主婦の家庭でよく見られる風習です。

妻が家計全体を管理し、夫には月々3万円とか定額をお小遣いとして支給する制度です。

よくニュースでもサラリーマンのお小遣いの平均額が減ったとか増えたとか報道したりするようにお小遣い制を採用する夫婦はかなり多いようです。

しかし、この制度、個人的にはまったく理解できない制度です。大の大人が妻から小遣い?意味不明です。

まるで現代の奴隷制度。こんなんじゃあ苦労して働く意味も目的も見失うのではないでしょうか。

だってどれだけ残業したり仕事で成果を出して給料を上げても毎月のお小遣いは増えないのでしょ?

それって意味あるの?と素朴に思ってしまいますね。私なら絶対に耐えられないし嫌です。

このような個人的にはめちゃくちゃな制度を受け入れている社畜仲間が職場にはいます。直属の部下のKくんです。

彼はまだ30歳と若く、子供が生まれたばかりですが、どうやら結婚した当初からお小遣い制みたいで、月に奥さんから支給される金額は3万円なんだとか。ボーナス時には増額されて5万円と言ってました。

コロナ禍で飲み会が激減したので、月3万円でも使いきれないようでお小遣いは銀行口座に貯まる一方と言ってました。

ということもあり、Kくんとしては今のお小遣い制に不都合を感じておらず、受け入れているようです。

まぁ、あまり仕事をガツガツやるような肉食系ではなく性格は温厚な草食系男子ですからうまくいっているのかもしれませんね。

それに物欲も少ないのかもしれませんね。自由に使えるお金は最低限あればいい、家計全体は妻に管理してもらうのが楽、そういうタイプなんだと思います。

しかし、なぜお小遣い制を導入することになったのか好奇心で聞いてみたことがあります。それで分かったことは、Kくんは元来非常にお金にだらしがない性格だということ。

実は奥さんとは学生時代からの付き合いで奥さんは彼が稼いだ金を一瞬で全部使い切ってしまうような計画性のない野放図な性格をよく知っていたのです。

家計を共にするものとして、彼の散財は困りものですからお小遣い制という定額制度を導入されてしまったということです。

身から出た錆とはこのことですが、Kくんのようなケースはお小遣い制にするのが正解でしょうし、夫婦円満の秘訣なのかもしれませんね。

しかし、財布のに紐を妻に完全に握られてしまうことによる最大のデメリットは資産運用が出来ないということではないでしょうか。

余剰資産は銀行口座に眠りっぱなしでほぼ金利がつかない状況で放置されますから実にもったいない話です。

若い時から金融リテラシーを養うことを避けているとKくんのような家庭になるということですかね。結婚相手はよく考えて選ばないと後々お金で苦労しそうです。

おわり