どんどん追い抜かれる

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4.1はほとんどの会社にとって人事異動のシーズンでもある。

会社の辞令は突如言い渡されるものだ。私はというと特に何もなかった。

しいて言えば、4.1から担当する地域が減ったということくらいか。

これまで少ない人数で北米、豪州、中東というとんでもなく広い地域を見ていたが、豪州と中東がよその課に行って、私は北米に集中出来るようになった。

これに伴い部下は一人減ったが、担当地域ごと減ったのでまぁあまり関係ない。

私はもう44だが、相変わらず課長にもなれずまるで負け犬のような仕打ちだ。

年下の同僚がぼちぼち課長に昇進する中で、私は未だに係長みたいな仕事に終始している。

しかし、私のようなものはそもそも人の上に立つような器はないと常々思ってきた節もある。

だからあまり周りを見て自分の昇進が遅いことを嘆いても仕方がないというか、会社はよく適正適所という言葉を理解していると思った方がいい。

私のような虚栄心の塊のような人間はやはり会社の片隅でひっそりと生きていくべきなのだ。

海外出向は拒否する。使い道に困ることを自らやってるのは私自身だ。そのせいで出世が遅いのは諦めよう。

その代わり、私は何ら不自由なく安全な日本で十分に楽しんめているんだから。

これからは会社に尽くすというより、自分が面白いと思える仕事を取捨選択の上拾っていこうと思う。

面倒な仕事は部下にやらせておけばいい。私は残業はほどほどにさっさと帰る。

今年はそんな一年になるだろう。

おわり