アメリカ株が強い。めちゃくちゃ強い。ちょっと調整が起きてもすぐ押し目買いが入って上値を抜いてくる展開。
S&P500のチャートをみるとまさに右肩上がりだ。
アメリカで株に向かって資金が流れている理由はいくつかあって、日本の株高と同じ理由によるところもある。中央政府の金融緩和とか、政府の国民へのバラマキとか。
だが、日米で決定的に異なるのはアメリカは国民の半分が株式投資をしているのに対し、日本は未だ殆どの金融資産が現金もしくは銀行貯金としてなんの富も産まないまま死に金になっている点だろう。
日本の個人金融資産。2000超円あると言う。
日本人の現金至上主義もここまで来ると正気の沙汰とは思えないレベルだ。
デフレの時は現金でもいいかもしれない。だが、いままさにインフレが足元で始まっているのだ。
現金なぞ持っていても減価するではないか。普通は株式市場に個人マネーが流入するのが当然なのだが。
アメリカは日本より激しいインフレが起きている。消費者物価は対前年同月で6.8%だったか。この水準はしばらく高止まりしそうだ。
現金なんて持ってても仕方がないというわけで、アメリカは個人マネーが株式に流入し今の強い相場を演出している。
しかし、これはバブルなのであろうか。
日本の薄っぺらい個人投資家層も煮え切らない日本株に見切りをつけてアメリカ株に乗り換える人も出てきている。
しかし、永遠に上がり続ける相場などなく、いつか株価は反転して下落を開始する可能性は十分ある。
それがいつ起こるのかは分からないがいつか起こるのだ。
それに比べて日本は株価は安すぎるといっていい。今でさらに十分に安いのだから、黙って拾っていけばいい。
日本はバブルでもなんでもない。何度も言うが安い。安い。安い。
今後暴落する可能性があるS&Pにベットするくらいなら安くなった個別株をコツコツ拾う。そういう投資を愚直に続けていく。
おわり