年が明けた最初の課内ミーティングでまた一人若手のメンバー辞めることが知らされた。
私とはグループが違うので、仕事上の関わりはあまりなかったのだが、新人の頃から一際能力が高いことは知っていた。
優秀かどうかは日本語のメールを読めば分かる。論理の構築力が高く、理路整然としているからだ。
そういうメールを書ける新人というのは稀有だ。
通常は日本語のメールの書き方から指導するのが常だが、辞めていく若手は新人の頃から指導が不要だった。
英語の能力も高く、卒なくこなしていたようだったし、難しい交渉も頑張っていたようだ。
元々海外の仕事がしたい、語学力を活かしたいとい希望をもってうちの課に配属されてきた。
だが、彼女にとってこの4年間、本当に仕事にやりがいを感じ、楽しかったのかどうか私は自信が持てない。
次の職場は今の仕事と全く関連のない業種のようだ。
海外関係の仕事はもうお腹いっぱい。違う仕事、違う業種にチャレンジしたい。きっとそういうことだろう。
まだ若い。といっても27歳だが、キャリアをやり直すことは十分可能だろう。
私は彼女のチャレンジを素直に応援したい。
優秀な彼女のことだ。きっとうまくやるに違いない。
頑張れ!
おわり