松乃湯閉館、私の貴重な居場所が無くなる

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静岡市の温浴宿泊施設である松乃湯。明日、3/31でもって17年間の歴史に幕が下ろされる。

数年前に全館リニューアルしたばかりだから閉館することを聞いた時は正直信じられなかった。

閉館は本当に淋しい。

サウナが大好きになって、松乃湯に通うようになったのはいつからだったろうか。21年初頭かな。

そういう意味ではそれほど長い常連ではないが、多い時で週3回は通っていたから思い入れが強い。

サウナしきじが天然の地下水を滝の如く流す「動」なら、松乃湯のサウナはまさに「静」である。

松乃湯のサウナ室はテレビがない。小さくジャズ音楽が流れている大人の空間なのだ。まずそれが特徴的。

水風呂は棺桶スタイルになっており、3つ用意されており羽衣を乱されることもない。水温はやや高め。20度くらいだ。

休憩スペースも広い。露天スペースに椅子が5脚。寝そべれるチェアーが1脚用意されている。また、内風呂にもいくつかベンチが設置されているし、内風呂の縁に座ったり寝そべって休憩するのもまたよかった。

内風呂の天井には立派な古木の梁が組み付けられていて、まさに荘厳な雰囲気を醸している。天井が高い。こんな施設はそうそうないだろう。

そっと目を閉じれば遠くから微かにNHKの番組の音声が聞こえる。

水滝の音で会話もかき消されるしきじとは正に正反対だ。静か。落ち着く。

大好きだった場所が無くなる。これ、けっこう辛いものがある。

サウナ後にぼーっと何もせずスマホいじりに耽っていた休憩室。もうそんなことも出来なくなる。

サウナ後のビールにハイボール。唐揚げにお刺身。松乃湯は私にちょっとした至福の時間を与えてくれていた。

それももう終わり。二度と同じ体験はできないなんて、悲しい。

もはやどうにもならないことではあるが、お世話になったスタッフの方々には心から感謝申し上げたい。

いつも清掃が行き届いており、気持ちよくくつろげたのはスタッフの皆さんの日々のがんばりのお陰だ。ありがとう。

受付のお姉さんたちも長い立ち仕事で大変だったろう。お疲れ様。

レストランの皆さん。美味しい料理にお酒、たくさん楽しみました。気さくに話しかけてかれてありがとう。

皆さんと会えなくなるのも淋しい。

明日が最終日だ。午後、仕事休んで最後のサウナを楽しみたい。

おわり