住宅ローン 変動vs固定

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黒田日銀砲が昨年末炸裂し、株式市場に激震が走ったのは記憶に新しい。

10年物の日本国債の利回りが0.25%から0.5%に引き上げられるという。

これに伴い住宅ローン金利がどうなるのか。これから家を買う人は気になるところだろう。

オレの状況をここで紹介しておこう。何かの参考になるかもしれんしなり

まずオレがローンを組んだのは2013年だ。ちょうど10年になる。

返済期間は35年で組んでいるので、あと25年残っている計算になる。今45歳なので完済する頃は70歳という年齢になるな。

ローンのタイプだが、迷うことなく変動金利を選択した。団信保険含めて0.9%という金利で借りている。

借入は3500万円。月々の返済額は7.4万円。年2回のボーナスから36万円ずつ返済している。年間にすると160万円ほど。

で、変動か固定かという話だが、けっこう迷っている方が多いと聞く。

これは結論ははっきりしてて、変動金利が有利だ。これは間違いない。変動でよろしい。

理由は単純でまだまだ変動金利が上がるなんてことはないからということになる。

足元の変動金利は1%を切っていて今だと団信含めないなら0.44%。一方、固定金利はといえばフラット35で1.65%となる。

まず覚えておきたいのは変動金利を決めるのは短期金利、固定金利を決めるのは長期金利ということだ。

黒田砲は長期金利の指標となる10年国債の利回りを0.25%から0.5%に上げたわけだから、固定金利は既に大手行は値上げを発表した。

一方、変動金利を決める短期金利だが、日銀のマイナス金利政策が大きく影響している。

この政策によって銀行の資金調達コストは低いままピン留めされているようなものだ。

長期金利が上がったから短期金利もそのうち上がるのでは?と思う人が沢山いらようだが、それはあまり考えなくて良いだろう。

変動金利が上がるのはもっともっと先のことだろう。目先に短期金利が上がるとは到底思えない。仮に上がるとしても微々たるものでアメリカのように6%とかの水準になるとは到底思えない。

そのようなリスクがあるのなら固定金利を選んで将来の短期金利の上昇へのリスクヘッジはわからんでもないが、そんなリスクがどれだけあるというのか。

変動と固定で元本3500万円を借りれば、その返済額は35年で840万円にもなる。そこまでして固定を選ぶかって話だな。

あと変動金利の利点をもう一つ挙げておくと、仮に銀行の基準金利が上がったとしても債務者が借入時に受けたディスカウントはずっと継続されるということ。

このディスカウントは債務者の信用力によって変わる。公務員とか大企業の正社員は高いディスカウント率が適用され、それだけ安い金利でローンを組むことができるのだ。

結論。住宅ローンは変動でいい。この記事を読んでも固定がいいという奇特な方はそうすればいい。考え方は人それぞれだ。

おわり