下らない交渉に俺を巻き込みやがって

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最近仕事のモチベーションが上がりません。というかだだ下がりでどうしたものかと思っていました。

やる気のでない理由をあれこれ探していたんですけど、上司がどうこうではなくって、今進めているプロジェクトが気に入らないことの方が大きいことを今日はっきり認識しました。

簡単にいうと不本意なプロジェクトに参加させられているのです。

半年以上このプロジェクトに関わっているのですが、相手の素性を知れば知るほどこのプロジェクトの意味がわからなくなります。

もう少し具体的に言えば、プロジェクトというのは他社との協業です。それも海外の会社との提携(販売、技術開発)を模索しています。

具体的なことはいえませんけど、ある会社と合弁会社を作ろうかというプロジェクトです。

合弁会社を作るっていうのは言ってみれば言葉と文化の異なる国際結婚みたいなものです。

私は始めから乗り気でないのです(国際結婚など器用なことができるわけがない)。

でも会社の方針ですからね。契約交渉を重ねて相互理解をしなければなりません。

もう半年以上この話をしていますが、交渉が佳境にきて、本当に大変です。

彼らの交渉スタンスとして特徴的なのは無理を承知で要求することです。

こちらが飲めない無茶な要求だとわかっていてあえて言ってきます。そして、こちらが拒絶すると以外とあっさり引き下がるのですがその際「妥協した」カードをきってきます。

つまり、こうです。「私が妥協したのだから次はあなたが妥協する番」だというわけです。

ふざけるな。もともと今までの議論と異なる要求をしておいて、それを取り下げたら妥協か?それで今度はこちらに妥協を求めると?

バカにするなといいたい。ふざけんじゃねぇ。

私が交渉責任者ならテーブルを蹴っ飛ばして早々にこの話を白紙にするところです。

今回の交渉はひどかった。

もう降りた方がいい。正直そう思っています。

世間知らずの日本の企業が外資と対等な協業関係など築けることなど期待しない方が無難です。協業ではなく買収だとしても東芝の例が示すとおり、そんな甘い話ではないのです。

支配するなら徹底的な支配が必要。あるいは徹底的な放任主義かのどちらかしか成功はないものと思っています。

中途半端な買収、合併は多大な徒労を生むだけで結果として得るものがないどころか失うものの方が大きいと私は今回の経験で強く思うようになりました。

結局苦労するのは社畜なんですから。もうこれ以上やめてくれ。

仮に今回の白紙になったせいで売上が落ちたっていいんですよ。独立性を失うくらいならその方がはるかにマシです。株主だって売上と利益を失えば配当金もでないのですから、そのことを理解すべきです。

この一連の馬鹿げた交渉に参加する中で唯一収穫だったことは私の上司も同僚も考えは私に近かったということ。

来週以降事態は予断を許しませんが、この交渉がさっさと白紙に戻ることを切に願っています。

おわり