私には友達とか友人と心から呼べるような人はいません。
学生の頃の繋がりが全くないわけではありませんが、もはや友達と呼べる存在なのか怪しいところです。
年賀状のやり取りしてるから友達っていうのもどうかと思います。
また、学生時代の友達に会いたいという気持ちもありません。会ったところでお互いの身の上話に終始するのでしょうが、話が盛り上がるとも思えませんし。
聞かれたくない質問にもたくさん答えななければならないでしょう。
大学を卒業してはや15年。時間が経ちすぎています。その間の環境変化が激しすぎて想像するだけで何をどう話して会話を成立させてよいものかわからなくなります。
同窓会なるもののお誘いを受けたことがありません。もし今小学校や中学校の同窓会のお誘いがあったとしても私は行かないでしょう。理由は上記と同じです。何を共通の話題として会話を成立させるのか、私のようなコミュ障には考えただけで腹が痛くなります。
友達がいなくても毎日は普通に過ぎていきます。特に問題なく過ぎていきます。
それが全然苦痛でないし、むしろ精神的には楽なんです。
ただ、私の場合、結婚していますから孤独とは別です。家に帰れば嫁さんが待っててくれます。一緒にご飯を作って、お酒を飲んで、笑ったりする相手がいます。
嫁さんのおかげがで私は毎日楽しく過ごすことができています。孤独を感じずにいることができます。
よくよく考えれば嫁さんは私の妻というよりも、友達に近い存在になりつつあるのかもしれません。一生一緒に居続ける存在。それは妻としてではなく友達に近い存在なのかと思ったりするわけです。
夫と妻という関係は破綻しやすい関係なのかもしれません。つまり、男女の愛情というものは簡単に失われやすいものかもしれません。
しかし友情というものはひょっとしたらずっと続くものかもしれないってことです。
もちろん礼節というものをわきまえないと、エゴばかり相手に押し付けていては友情もやがて廃れるでしょう。
一緒にいて楽だとか楽しいとか、まるで相手の存在が空気のように側にいてくれて当たり前の存在になるとこの関係はずーっと続くかもしれません。それこそどちらかが先に死ぬまで。
私と嫁さんの関係はどちらかというとそんなイメージです。20才の頃に初めて出会って、もう20年の付き合いです。こんなに長く一人の人間と付き合ったことはありません。
こんな関係がずっと続けばいいなぁ。そんな風に思うのでした。
このままお互いゆっくり年をとっていこう。
おわり