アルコールと抗うつ薬の日々(4)

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初めて訪れたメンタルクリニック (精神科)は、普通の小綺麗なクリニックと変わらないことに少々驚きました。

待合室の患者さんも一見普通の人達でした。

アンケート用紙に症状を書き込んで、30分ほどで診察室で先生と対面。まだ若い男性の先生でした。

私が訴えた症状は、

– 緊張するとやってくる強い吐き気

– イライラ感

– 不安感、焦燥感

– 絶望感

ただ、死んでしまいたいとか、消えてしまいたいという鬱特有の感情はありませんでした。

だからか診断結果は鬱ではなくて不安障害でした。薬の処方と定期的な検診を進められ、3ヶ月ほど通院したと思います。

薬は一応飲み続けました。効果は多少あったのかもしれません。

会社を辞めるという踏ん切りがついたこと、転職に向けた準備を進めることもできました。そういう意欲が出たのは今思えば薬のお陰だったのかな。

とにかく、今の会社に居てはダメだ。環境を一度リセットしないと。このままだとさらに状況が悪くなると信じていたわけです。

そうして抗うつ薬を飲みながら、仕事と結婚式の準備と転職活動をパラでやるという生活が始まりました。

その間、酒はもちろん毎晩浴びるほど飲んでいたと思います。服薬中もアルコールは断ち切れなかった。

この頃、アルコールこそが諸悪の根元であるとは露にも思っていませんでしたね。

大抵の問題は酒を止めていれば解決したような小さな問題だったのではないかと8年たった今、思うようになりました。

アルコールのせいでどんどん精神が不健全になって、悪循環が続き、悪夢のような生活に陥っていたんでしょうね。

おわり