ウィキペディアによると「喪」というのは
身近な者や心を寄せる者、尊ぶべき者等[1]の死を受けて、それを悲しむ者が一定期間中を過ごすことになる、日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態であり、人間社会においておよそ普遍的な現象である。
と解説されている。
日本も古くから風習が残っており、喪に服する期間中は様々な禁忌があったようだ。
死は穢れであるという思想があったせいで、一定期間人に会わず家にこもるという風習だったらしく、まるでインフル患者のような扱いだ。
それ以外にも慶事を避けたり、酒肉を絶つことも一般的であったらしい。
現代においては喪中につき制限するのは年賀状くらいのものか。お祝い事の日程をわざわざ延期したりはしないと思う。
酒も肉も食いたい放題だ。むしろほとんどのケースで酒が振舞われるのではないか。
忌引き休暇という制度が辛うじて昔の名残で残っているが、もはや死の穢れは気にしていないと思われる。
この喪中という儀式的な禁忌状態に身を置いている私だが、飲酒だけは厳に慎みたいと思っている。
酒で悲しみを紛らわしたり、忘れようとするのは故人に失礼な行為だと信じているからだ。
今は悲しみに身をゆだねればいいのであって無理に酒で誤魔化す必要はない。
泣きたい時に泣けばいいし、泣くことが癒しになることを私は知っているから。
それとなるべく早く家に帰りたい。嫁さんが心配だから。
当面、会社関係の夜の会食もパスするつもりだ。
おわり