20年近く使ってきたドコモを見限り、解約した私は、その足で駅の近くの楽天モバイルに直行した。
土曜の昼下がりにも関わらず、小さな店舗には客が誰もおらず、すぐに手続きを開始できた。
所要時間はなんだかんだで小一時間かかった気がする。
客がいなかったせいだろう、接客の兄ちゃんも丁寧な対応だったし、質問にも時間をかけて説明してくれたので助かった。
ただ、息が臭かった。いや、息というよりも加齢臭なのかもしれない。私もおっさんなので気をつけないといけない。
話がそれた。
ケータイの乗り換え先に楽天を選んだのは大した理由はない。面倒なので他の格安SIMとの比較なんかもやってない。
ただ、他のブロガーさんの記事を読む限り問題なそうだったことから楽天に決めていた。
ちなみに私は楽天市場を利用したことはない。通販はもっぱらアマゾンを利用している。が、楽天モバイルに乗り換えるにあたり、事前に楽天カードを作ったし、楽天会員にもなっておいた。
初月は解約通信量が2ギガまでの最安値のプランにした。月額なんと1980円である。
このプランにウィルスバスターが月500円加算されるが、同じ金額で3台まで利用可能とのこと。私のタブレットと嫁さんのタブレットも加入しておこう。
オプションはこれだけ。
留守番電話機能や楽天メールもオプションで付けることができるのだが、店員さんは勧めてこなかった。勧められても断ったと思うが。
契約期間は3年縛りで2万円キャッシュバックという選択肢もあったのだが1年ポッキリとした。今から3年後のことを予測できないし、楽天と言えどいつサービスが改悪されるかわからない。
楽天の場合、1年を過ぎればいつ解約したって構わない。大手キャリアのように更新月を逃したら勝手に契約更新されて違約金を取られるとかいう狡いことはしない。非常にシンプルだ。
と、ここまでは事前に調べておき予めわかっていたことだ。実は楽天モバイルには特記すべきことがいくつかある。
まず紹介したいのは回線混雑時の通信速度だ。
ご存知の方も多いと思うが楽天はドコモの通信回線を借りてサービスを提供している。ドコモにとっては自社のサービスを高額で利用しているユーザーが可愛いので回線が混み合う時間帯(お昼休みとか夕方6時〜7時)はドコモユーザーに優先的に割り当てられるという噂がある。
合理的なことでもあるし、多少の不便さは目をつむる覚悟であったが、どっこい通信速度が遅いとは全く感じない。嬉しい誤算というやつだ。
私の場合、回線が最も混み合う夕方の時間帯は大抵東京駅か新幹線の中にいる。今のところ全く不便さは感じない。むしろドコモの時は東京駅ホームでの通信がやたらと遅く多少イライラさせられたくらいである。全く不思議な話だ。
さらに嬉しい誤算がもう一つあったので紹介しておきたい。
それは格安SIMだけに許された素晴らしい機能で、これを知ったらほとんどの大手キャリアユーザーは格安SIMに乗り換えても不思議ではない。
その機能とは「高速データ通信制限」機能である。
店員さんがわざわざ専用のアプリを入れてくれたのだが、文字通り通信速度を意図的に制限する機能であり、目的は高速通信を節約する機能だ。
大手キャリアの場合はこの機能は使えない。だからギガ数がものすごい勢いで上がっていき、動画などそれほど観ていないのに10ギガなんてあっという間に超えてしまい、128kbpsという超低速のペナルティーが課され、元の通信速度に戻すためには1ギガあたり1000円もの追加料金を請求されることになる。
私はこの仕組みが反吐がでる程嫌いなので絶対に追加料金を払わなかった。いわゆる清貧というやつだ。
しかし、格安SIMに乗り換えればこのデータ通信の不条理な制限から解放されるかもしれない。
楽天はじめ格安SIMの場合、高速データ通信を下記の画面のようにオフにしておくだけで今のところ通信量の絶大なる節約になっている。
この機能をオフにしている限り2ギガのパケット通信枠が一向に減らないのだ。
上の画像では0.1ギガ減っているが、これは実験的にこの機能をオンにして動画を閲覧したためである。
実際、昨日はユーチューブでお気に入りのアーチストの曲を2時間くらい再生して音楽と動画を楽しんだ。だが、数字は何度確認しても一向に減らない。
もちろん厳密にはパケット通信は発生してはいるようだ。以下の画像でも確認できる。
ご覧の通り、867メガバイトを使ったのは動画閲覧のせいだ。だが、契約ギガ数は微動だにしていない。
ドコモユーザーだった頃はこのような使い方を数回やったらもうあっという間に契約ギガ数の上限を突破してしまう。アマゾンプライムの映画なんて怖くて楽しめない。そんな感じだった。
楽天に乗り換えてパケット通信制限によるストレスからも解放された。
安い上に早い。吉野家の牛丼ではないか!!
今のところ楽天モバイルに乗り換えたデメリットが見当たらない。
おわり