まだ寒の戻りが来るそうだか、もうすぐ春だ。三寒四温を経て春が来る。
学生さんや新社会人の皆さんにとって春は別れと出会いの季節だろう。
もうすぐ丸の内界隈でも卒業式帰りの振袖姿の娘さん達を見かけるシーズンになる。
実は別れと出会いのシーズンは何も若者だけの特権ではない。
そう、社畜おぢさん達にも訪れる。
この時期は社畜たちは春からの新しい豚舎への異動を目前に控え、皆んなソワソワしてやがる。
目の前の仕事に全然集中できておらず、心はすでにここにあらずといった感じでもぬけの殻状態。魂だけ一足先に新しい豚舎に行ってしまったようだ。
どいつもこいつも完全に逃げ切りモードに入ってやがる。チッ。
「俺はもうすぐいなくなるから次の担当者に任せよう」と顔に書いてあるわ。
全く社畜はこれだから嫌だ。
昔の日本人には有終の美を飾るという粋な精神文化があったはずだ。
あっ社畜どもにそんな上等な美徳も道徳観もないか。
ま、勝手にすればいいさ。
私ももうすぐ本社という社畜どもが蠢く総本山から下山するのだから。
しかし、課長が勝手に戦線離脱するもんだからこっちの仕事が増えて流石に昨日は定時内で仕事を捌ききれなかった。
私も無責任な社畜になりたいわ。
おわり