昨日、会社を午後から半休とって嫁さんのメンタルクリニックに同行してきた。これで3回目の通院である。
サンバルタという抗うつ薬を飲み出して3週間だが、正直効果が出てるのかわからなかった。
睡眠薬は飲んでいない。正直に先生に話すと意外な反応だった。
皆さんは起き上がりこぼしをご存知だろうか。ちょんと押してもすぐ元の姿勢に戻る人形のことだ。
原理的には真ん中の重しが働いて復元するみたいだで、この重しが大きいと復元力も大きいと聞く。
実は人間のメンタルというのも起こり上がりこぼしみたいなもので、この重しというのは人によって様々。人生の節目節目で訪れるメンタルの危機を上手く乗り越えられる人というのはこの重しがかなり大きく、復元力が強いということなのだろう。
そういう人は例えショックなことがあってもやがて回復し日常生活に戻ることが出来る。例えば親が亡くなるといった死別のショックからもやがて立ち直るものだ。
だが、それが出来ない人間というのも一定数いるのだ。それが運悪く私の嫁さんである。
エネルギーレベルが非常に低い。生きる気力がないのだ。
そのことを医者はすでに承知しており、薬の助けをかりながらどうにかそのエネルギーレベルを上げさせることを一緒に考えてくれている。
生活のリズムをメリハリをもって作ることが肝要なのだが、医者は抗うつ剤よりも睡眠の質をかなり重視しているようだった。
今の嫁さんの睡眠は非常に浅く、深い眠りが出来ていないことが問題の根底にあると見ている。
睡眠薬は様々な作用機作のものがあるのだが、単に寝入りを良くするような薬(例えばマイスリー)では深い睡眠を得ることは出来ないらしい。
今回は異なる抗うつ薬を睡眠の質を高めるために新たに処方してもらった。
まだ治療は始まったばかり。焦らず見守っていきたい。
おわり