暑すぎる初夏、蝉の声すら聞こえぬうちに
まだ6月だというのに、連日の猛暑日。近畿地方では観測史上最も早い梅雨明けが発表され、蝉の声すら聞こえないうちから30度を超える暑さが続いています。
「これ、本当に6月か?」
そんな疑念がよぎるほど、体が暑さについていけていません。
農作物への影響と、懸念される野菜価格の高騰
この異常な暑さは、私たちの食卓にも影を落としかねません。梅雨の時期にまとまった雨が降らないと、水不足や作物の生育不良につながります。
特に葉物野菜や果物など、気温や水のバランスに左右されやすい農作物は今後価格が高騰する恐れがあります。すでにニュースでは、産地の農家が悲鳴を上げているという報道も。家計を直撃するのは時間の問題かもしれません。
トランプは「温暖化などない」と言うが…
アメリカのトランプ大統領は「地球温暖化はデマだ」と繰り返し主張してきました。しかし、この数年の気象を見て本当にそう言い切れるでしょうか。
真冬に桜が咲いたり、真夏に雪が降ったりはしないまでも、「季節の移ろい」がどんどん曖昧になってきていると感じます。6月の日本が連日30度超えだなんて、数十年前ならちょっと考えられなかったのではないでしょうか。
地球は明らかに変わってきている。もう“感じないふり”をしてはいけないところまで来ているのだと思います。
エアコンがないと命の危険すらある時代へ
この暑さの中、エアコンなしで暮らすなど正気の沙汰ではありません。かつては「扇風機で夏を乗り切る」なんて話もありましたが、今では命に関わります。
しかしエアコンは高価な家電。設置費も含めれば10万円を超える出費になることもあります。貧困世帯や高齢者の一人暮らしなど、設置をためらう・できないケースもあるでしょう。
「熱中症で搬送された高齢者」「クーラーのない部屋で孤独死」──こんなニュースが今夏もまた繰り返されるのかと思うと、胸が痛みます。
世界中で進行する気候の異常 —— 欧州の熱波と山火事の脅威
日本だけでなく、世界各地でも気候変動は深刻な影響を及ぼしています。特に近年、ヨーロッパでの熱波と山火事は「もはや毎年の恒例」となりつつあり、現地では「気候危機」という言葉が定着しています。
異常な熱波が日常化するヨーロッパ
スペインやイタリア、フランスでは、夏に40℃を超える日が何日も続くのが当たり前に。 2023年には、イタリア・サルディーニャ島で48.2℃を記録。これは欧州史上最高気温の一つです。 夜も気温が下がらず、熱帯夜が増加。エアコンの普及率が低い欧州では「耐えがたい暑さ」となり、高齢者の熱中症死も多発しています。
山火事が“制御不能”に
ギリシャやポルトガル、スペインでは、毎年のように大規模な山火事が発生。 乾燥と高温、強風という“火事の三要素”がすべて揃い、消火が追いつかないレベルに。 2022年にはヨーロッパ全体で焼失した森林面積が50万ヘクタール超。これは東京都の22倍以上に相当します。 地元の農業、観光業にも甚大な被害が出ており、住民が避難生活を強いられるケースも。
ヨーロッパ農業も悲鳴。小麦やブドウに影響
熱波と干ばつにより、小麦やトウモロコシの収量が20〜30%減という地域も。 ワインの名産地でもブドウの早期熟成や糖度異常が起き、品質にバラつきが出ている。
私は、ただ途方に暮れる
こうしてブログを書きながら、エアコンの効いた部屋で冷たい麦茶を飲んでいても、どこか「この暑さは異常だ」と心がざわつきます。
科学的な根拠を並べるまでもなく、ただ暮らしているだけで“この地球に生きづらさ”を感じてしまう。気候の変化が私たちの感情や暮らしに静かに、しかし確実に影を落としてきている気がしてなりません。
未来の子どもたちは、この地球に何を感じるのだろう。今の私たちはこの異常にどう立ち向かえばいいのだろう。
暑い。ただ、暑すぎる。
そして、私は途方に暮れている。
おわり
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