取り戻しつつある日常

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酒を止めると夜の時間を有効に使うことができる。

酒を飲むと脳みそがアルコールで麻痺するため、まっとうな思考ができない上に体を動かすのも億劫になり結局TVを見たり、音楽を聞いたり、動画を見たりと受け身的なことしかできない。

夕飯も食い散らかしたままになり、キチンと片付けることもできないまま朝を迎える。

酒を止めてからというもの、食べたあとの片付けをちゃんとやるようにしている。

夕食が済んだら食器やフライパンを洗って元の位置に戻す。キッチンの汚れも気になるので雑巾である程度きれいにする。そういった当たり前のことをやれるようになってきた。

そして、明日の弁当の内容を嫁さんと相談したりして、冷蔵庫の中身をチェックする。その間、嫁さんは酒を飲んでいるが私は飲まない。
二人とも酒を飲んでいた時は家はカオスだった。誰も片付ける人がいないのだから当然である。今もたいして変わらないが、それでもマシにはなった。

酒を止めたら少なくとも私は何かしらの活動ができる。片付けを私がやると嫁さんも気分がいいらしい。嫁さんの負担も少しは減ってよいことだろう。

嫁さんは早朝から弁当作りを手伝わされてブツブツ文句を言っていたが、最近はまんざらでもないようで、お弁当に入れる食材を買いにいったりと前より少しアクティブに動けるようになったみたいだ。

うちの嫁さんの悪い癖で冷蔵庫の在庫をロクに考えずにスーパーであれこれ買い物をする。狭い冷蔵庫に入りきらないような食材を買ってくる時がある。

何度注意してもいっこうに改善しない。そして食材をダメにして結局捨てることになる。もったいない。

病気だから仕方ない。食材はできるだけ弁当や朝御飯夕御飯に使うようにして、極力捨てないよう努力しよう。

冷蔵庫の中身もこまめにチェックして嫁さんに何が冷蔵庫にあるのかを伝えるようにしよう(そして念仏のように無駄なものをスーパーで買うなと唱えるのだ)。

こういう会話が日常生活の中で増えてきたことは断酒のよいところだと思う。

おわり