滋賀県長浜市に行って来た

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祖母の法事の後、昔から気になっていた滋賀県長浜市に行って来た。

この町を知ったのは「男はつらいよ」のある作品でこの町がロケ地になっていたからだ。

調べてみると公開は1994年。私がまだ高校生の頃。

この頃の寅さんは晩年を迎えていて、自分の恋より甥っ子のミツオの恋の指南役を買って出たりしてた。

牧瀬里穂がマドンナ役だが、寅さんが彼女に恋をするのではなく、ミツオ(吉岡秀隆)が恋をする。

牧瀬里穂とミツオは長浜でいい感じの関係になるのだが、お互い仕事もあるし、実家から離れて暮らすことができない事情があって泣く泣くミツオは長浜を去ることになるのだが、その時寅さんがミツオにかけた言葉を私は今も覚えている。

「男は諦めが肝心よ」

だったかな。

もう20年以上も前のことだから、映画の中の長浜の町並みとか風景は忘れかけていたのだが、古い城下町というイメージはあった。

実際行って見た感じはその記憶どおりの城下町で、古い歴史と伝統が今も息づく町だった。

長浜の歴史を辿ると戦国時代まで遡る。織田信長versus朝倉+浅井連合軍が激突した姉川の戦いと言えば歴史好きにはピンとくるだろうか。

長浜はこの戦いで武勲を上げた秀吉が信長から初めて与えられた土地だったらしい。秀吉はこの地で一国一城の主になった。

城主になった秀吉はすぐさま湖畔近くに長浜城を築城したと言われている。そして城下町を整備し、今の長浜の古い町屋の原形が作られた。

その後、秀吉の時代は終わり、徳川の時代になり、長浜城は廃れ、江戸時代の初期には廃城になってしまったらしい。城の石垣もお城も壊されて彦根城の築城に使われた。当時の文献が残っておらず、発掘調査で分かったことも限られる中、長浜城の詳細は今もってしてもよく分かっていない。が、石垣は石を加工せずにそのまま積み上げた野ずら積みだったらしいことが発掘調査でわかっている。

現代になって長浜城は復元されているのだがそういった事情でかなり想像で建てられたようだ。

長浜城は廃れたが、琵琶湖貿易の重要拠点として大いに栄えた長浜はその後も発展を遂げ今に至るというわけだ。

長浜は小さくて静かな町だが見所はたくさんある。今なら盆梅が楽しめる。名古刹である大通寺もいいし、海洋堂のフィギュア館も楽しめた。また、ユネスコ無形文化財に指定された曳山祭りは4月に行われる。

食べ物も近江牛や琵琶湖で取れた鮒から作った鮒寿司、それに鮎などなど美味しいものもたくさんある。是非一泊してゆっくりこの町を楽しんで欲しい。

私のオススメの宿は古刹の大通寺の参道にある古い町屋を改装した旅館、三谷旅館だ。

京都の町屋の作りそのもので、和の雰囲気でとても落ち着く環境。それにすごく静かな夜だった。夜が静かに更けていき、そして朝の7時に大通寺からの鐘の音で目を覚ました。

またいつか行ってみたい町だ。

おわり

古刹、大通寺。中を見学出来ます。伏見城の遺構がそのまま移築され、重要文化財が見れます。

盆梅展の作品です。樹齢400年という梅の木もありました。