日本株は今年に入ってから調整期に入り、優良銘柄がこぞって売られ私のポートフォリオももれなく被弾しました。特に入れ込んでしまった日本たばこ(JT)の損失が大きかった。
電子タバコで出遅れ、紙たばこの国内売上が減ったことが投資家の失望を買ったのだろう。下がり続ける株価に背筋が凍る思いだった。
いわゆる落ちるナイフを全力で掴みにいって血だらけになったというわけだ。一時期100万円近い含み損を抱えていた。売るに売れない「塩漬」けが確定してしまった。
↓日本たばこの株価推移
だが、すべての現金余力を日本たばこに投じる勇気はなかったので、下落局面において別のいくつかの銘柄への投資も行った。
買ったのはいずれも通信株のKDDIとNTTである。投資額はまとめて300万円。
本当は余剰資金で買いたかったが、JTへの追加投資で手持ち現金を溶かしてしまったせいで、投資資金を作るために保有していた銘柄を売った。売ったのは…
NTTドコモ、日産自動車、スバル、TOWの4銘柄だ。
どれも高配当株で少々売るのが惜しかったが、優良通信株が大きく値下がるのをみて、買いたいという衝動を止めることが出来なかったのだ。
これらの通信株は楽天が第四の携帯キャリアとして市場参入するニュースによって一時的に株価を下げたに過ぎず、必ず株価は上昇すると踏んでのことだった(その後狙い通りに株価は反転上昇した)。
↓KDDIの株価推移
↓NTTの株価推移
それにKDDIもNTTも連続増配株であるし、値下がりすればいつかは欲しかった銘柄だった。KDDIは16年連続増配、NTTは7年連続増配中で記録を更新している。
こういう優良通信株を配当利回り3%台というそこそこの値段で買えたのはラッキーだった。これから永久保有株として長い付き合いになるだろう。放っておいても増配によって利回りは毎年上がっていくのだ。
一方、JTの含み損は直近の株価が反発したものの、まだまだ大きい。70万円くらい損失が出ている。が、KDDIとNTTの株価は急回復してくれたお陰でそこそこ利益が出ている。
たいていうまくいかないのが投資というゲームであり、底値と思って飛び付いたら株価はさらに落ちていくことなどざらにある(JTがまさにそのケース)のだが、珍しく今回のディールは思惑通りにいった。
私の銘柄選定眼もまんざらではないのかもしれない(笑)。
おわり