ヨーロッパ外遊中のキッシーこと岸田総理の口からトンデモ発言がなされた。
イギリス金融街、シティーでの演説の中で、インベストインキシダ!と投資家たちに日本株買いをアピールしたというのである。
安倍元総理風に言えばバイマイアベノミクス。アベノミクスは買いだ、という有名なメッセージに近い。
キッシーが掲げる新資本主義、さっぱり内容が不明だったが、それは資本主義のバージョンアップだそうな。
バージョンアップ?
いまだに意味不明ではあるが、この後重要なアクションをキッシーは約束している。ここが重要だ。投資の流れをいっきに変える可能性があるからだ。
まず注目したいのは「貯蓄から投資へ」だ。これは安倍菅野時代から言ってきてることだから今更感はあるものの超重要。
総理就任以来、この「貯蓄から投資へ」の反対のことばかり言ってきてたわけだから、唐突感は否めない。だが、この方針に再び回帰したということは素直に歓迎すべきだ。
日本でもインフレの波が来ようとしている。東京の物価指数が2%近く上がったというニュースもある。
つまり現金や銀行預金では国民の生活はどんどん貧しくなっていくことを意味している。
円安もキツイ。海外旅行など一部の金持ちの道楽になってしまう。庶民には高嶺の花になる時代だ。
だから株式投資が必要なのだ。
過去10年でアメリカ人の平均的な資産は3倍になった。イギリスも2倍は超えている。なぜか?資産価格が上がったから。
日本は?
1.4倍に留まっていて、成長率が低く抑えられている。つまり、言い方を変えると伸び代があるってことだ。
だから日本株を買えと。岸田に投資しろというロジック。
確かに安い。日本株は安すぎる。安すぎる故にアメリカ株の値動きとの連動性が薄くなっている。
金曜日の日本株相場は前日のNYダウが激下げ下にもかかわらず下値抵抗を見せた。
日本株に何かしらの変調が起き始めていると言っていい。
キッシーの演説が本当なら日本株に大相場の時代がやってくる。何せ2000兆円と言われる膨大な現預金が眠っているのだから、その一部が日本株投資に迎えば何が起こるのか。
今後の日本株の動向には目が離せない。
おわり