今回は少しデリケートな話題かもしれないが、「睡眠障害と睡眠薬」について、自分の体験をもとに語ってみようと思う。
いつから睡眠薬に頼るようになったのか?
気がつけば、睡眠薬を使い始めてからもう何年も経っている。もちろん、途中で「薬なしでやってみよう」と頑張った時期もあった。しかし、結局また薬のお世話になるようになった。理由はシンプルで、薬なしでは眠れないからだ。
眠れたとしても明け方近くになってしまい、結果的に睡眠時間は3〜4時間程度になる。こんな状態では当然、仕事にも支障が出る。集中力も落ちるし、身体的にもきつい。だからこそ、睡眠薬に頼ることは「悪」ではないというのが自分の考えだ。
現在服用している睡眠薬「デエビゴ」とは?
現在服用しているのはデエビゴ(レムレボレキサント)という、比較的新しいタイプの睡眠薬である。以前は「ベルソムラ(スボレキサント)」という薬を使用していた。これらは同じオレキシン受容体拮抗薬という分類に属し、従来の睡眠薬とは作用機序が異なる。
オレキシン受容体拮抗薬とは?
脳内の覚醒物質である「オレキシン」の働きを抑えることで、自然な眠気を誘発する仕組みだ。従来のベンゾジアゼピン系やZ薬(マイスリーなど)とは異なり、依存性が低く、翌朝のふらつきなどの副作用も比較的少ないとされている。
マイスリーは避けた方がいい理由
かつて広く処方されていた「マイスリー(ゾルピデム)」は、確かに効果があり、依存性も少ないと言われていた。しかし、最近の研究ではアルツハイマー型認知症の原因物質である「βアミロイド」の脳外排出を阻害する可能性が指摘されている。
この情報を知ってから、自分はマイスリーの常用をやめた。睡眠薬も時代とともに進化している。だからこそ、最新の知見に基づいて薬を選ぶことが大切だと思う。
睡眠薬=悪ではない。正しく使えばQOLは向上する
睡眠薬に対して否定的なイメージを持っている人は多い。しかし、慢性的な睡眠不足の方がはるかに健康に悪影響を及ぼす。適切に薬を使えば、生活の質(QOL)は確実に向上する。
重要なのは、自己判断ではなく医師の指導のもとで服用することだ。かかりつけ医であれば、症状を説明すれば1ヶ月分程度はすぐに処方してくれるはずだ。
まとめ|眠れない夜に終止符を打とう
睡眠障害に悩んでいるなら、一人で抱え込まず医師に相談すべきだ。デエビゴやベルソムラといった新しい薬は、安全性が高く効果もある 睡眠薬をうまく使えば、仕事のパフォーマンスや生活全体が改善される
自分はこれからも、「眠るために薬を使う自分」を否定せずに生きていこうと思っている。睡眠は人生の基盤だ。その基盤が崩れてしまえば、すべてがうまくいかなくなる。もし今、「眠れない」ことに悩んでいるなら、早めに一歩踏み出してみてほしい。
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