夜の晩酌を止めるということは今まで酒に使っていた時間をどうするかという別の問題がでてきます。
これを問題と捉えるかどうかが今後の断酒生活を大きく左右します。
これをネガティブに捉えてしまうと酒のない人生がとても惨めでつまらないもののように感じてしまいます。
酒というものに囚われてしまった哀れな中年のおっさんの姿がそこにはあります。
逆にポジティブに捉えることができれば断酒が継続する確率はいっきに高まります。
例えば帰宅してから就寝までの数時間を素面で有意義に使えることにワクワクできるなら酒と縁を切ってその後の人生を大いにエンジョイできる可能性が高まるのです。
さて、私はどっちに転ぶか。出来ればポジティブに考えて貴重な素面の自由時間を有意義に使いたいですよね。
断酒をポジティブに捉え惨めな気分を排除するためには「酒が飲めない」のではなくて「自らの意思で酒を飲まない」のだという考え方を意識的に頭のなかで反芻することが効果的です。
のんべえは医者に酒をやめろと言われたとか、親や友人に酒をやめろと言われたからといって「はい、わかりました。酒やめます」とはそう簡単にはならない。
酒に取りつかれていると人から注意されたり止められたりましてや命令されるなんてことが最も許せなくなります。これってアルコール依存症の立派な症状なんですが本人はわかりません。
ですから他人から言われたから止めるというのは逆効果というかそもそも無理なんです。誰かに言われて止めるんじゃなくてどこかで自分で決断することが断酒には不可欠なんですね。
自分の意思で飲まないという選択しをしたということ。これだけです。
これが重要なことなんです。
酒を止めたい。もう酒は十分だ。これ以上酒ばかり飲んでいたら死んでしまう。
そう私が思ったから私は再び断酒に挑戦します。私がそう決断する理由はいくらでもありますし、その決断を支える理由もいくらでもあります。
できるだけ酒を飲まない自分を正当化する理屈で周囲を固めてそれを頭の中で反芻すること。これが断酒を継続するために大切なことです。
40才にもなるおっさんが今さら酒を止めたところで誰にも迷惑かかりません。むしろ逆で泥酔したおっさんほど醜悪な存在はこの世になく、酒を飲まないおっさんが一人誕生したことは社会全体にとってプラスです。
これも立派な私が酒を飲まない理由ですよね。こんなおっさんに無理に酒を進めてくる奴ももう周りにはいませんし、好都合です。
今まで使っていた酒代は投資に回してもよし、住宅ローンに回してもよし、旨い寿司に回したっていい。なんなら寄付に回したっていいのです。
サントリーの売り上げは減るでしょうが、その分異なる場所に私の金は回ることになるでしょう。活きた金として社会を循環すればいいですね。
偉そうなことを書いてますが、まだ断酒二日目ですからね。明日、また元の酒飲みに戻ってしまう可能性だって十分あります。これは私の戒めのための記事だということで。
さてさて、今夜は何して過ごそうかな・・・。明日からの3連休はどうしよっか?素面でそんなことを考えています。
おわり