金のために働くとは別の選択肢

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私が株式投資の世界に足を踏み入れた7年前に比べれば投資元本はかなり膨らんだ。

当初のタネ銭は280万円だったと記憶している。高配当株を狙ったわけでもなく、知ってる銘柄を適当に選んで買ったのだが、当時の配当利回りは3%も満たなかったはずで、税金を差し引けば受取り配当金は年間6万円とかそういうレベルだった。

あれから7年経って、今や日経平均は2万円を超えているわけで、その間、順調に資産形成が進んだ。

サラリーを投資にガンガン回した時期もあったし、キャピタルゲインも狙いにいって資産を増やそうとした。配当はもちろん殆どを再投資に回している。

そうした結果、投資元本は1000万円を超え、今は1300万円というレベルに到達している。

自己資本は1100万円くらいだと思う。残りの200万円は株式の売却益と配当金の積み上げだ。我ながら上手くやったと思っているし投資成績には満足している。これくらいが私が許容できるリスクなのだと思う。

税引後の配当金の受取額は年間46万円になった。何もしてないけど年間46万円も口座に現金が振り込まれるという気持ち、投資家だからこそ味わえる投資の醍醐味だ。リスクを取っているからこそ味わえる快感だ。

私のポートフォリオには連続増配優良株も含まれるので、買い足さなくても勝手に配当金は毎年増える可能性があるので、放っておいても利回りが少しずつ上がる。

もちろん、減配の可能性もあるのだが、それでもいきなり配当がゼロになるのは考えにくい。

将来年金の支給額が減らされたり、支給開始時期が遅れる可能性が濃厚な中、やはり早い段階から資産形成に取り組む必要があるだろう。そういう意味では株式投資をやっておいてよかった。ネット証券の登場は本当にありがたかった。おかげで投資の敷居がかなり下がったのは間違いないと思う。でなけりゃ私は未だに銀行の定期預金しかやってなかったろう。

株式投資はあくまでも長期保有を前提に優良株が安くなったら買い、高くなったらちょっと売り、配当金という果実を収穫するのが王道だろう。

そうしてゆっくりと着実に資産を膨らませていく。そして資産を雪だるまのようなに大きくさせるのだ。

そしたらいつか金のために働くという選択肢とは別の選択肢が見えてくるかもしれない。そう、アーリーリタイアというやつだ。

だが、アーリーリタイアとはあくまでも数ある選択肢の一つに過ぎない。やり甲斐があるなら仕事を死ぬまで続けたっていいのだ。資産もないのに初めからリタイアありきで資産運用に向き合うのはむしろ無用なリスクを負うだけ。

まとまった資産ができた時に改めて自分の身の振り方を考えればいいのだ。それまでは愚直に働き続けようと思う。それが健全な考えであり、真っ当な考えだろう。

おわり