朝寝坊について

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先日のことだが、会社の2年目そこそこの若手社員が朝の定刻を過ぎても出社しないので心配になって電話した。

そしたら寝ぼけた声で「すみませーん、寝過ごしましたぁー」だって。

このヤロー、社会人にもなって寝坊とは何事だぁぁーー!!

…ではなく、私が思ったのは

「羨ましい」

安心した私は、彼に「急がなくていいから元気なんだったら会社に来なさい」とだけいって電話を切った。

あー、私も朝寝坊するくらいぐっすり寝たいよ。

中年のおっさんなら多分わかると思うけど、中年になると若い時みたいに長い時間眠れないのよ。

どんなに疲れてたり、前の晩に酒を飲み過ぎていても朝寝坊するほど長時間熟睡することは出来ない。

たいてい未明に中途覚醒しそのあとはウトウトと浅い眠り。

これは明らかに老化現象です。

人間の脳は年齢とともに睡眠時間が減るように設計されているらしい。

40近いおっさんだと6時間眠れればいい方だという。12時に就寝して朝の6時起床ということになる。

私の場合、9時か10時に寝るので6時間睡眠だと夜中の3時とか4時に目が醒めることになる。

実際、これくらいの時間帯に一度目が覚めてトイレにいくことが多い。

再び寝る努力をするのだが、一度起きると中々眠ることはできないもの。

それは自然なことらしいが、昔は何時間でも平気で寝てたし、寝ることに幸福を感じていた私としてはやはり少し悲しい。

薬で強引に眠るという手段もある。

医者にかかって眠れないと訴えたら眠剤はすぐ処方してもらえる。

だが、眠剤を飲んで得られる睡眠の質はどうもいけない。自然のそれとは違って寝たようで実はあまり寝ていない。

だから極力眠剤には頼らない方がいい。

昔の上司がよく言ってた。

「どんなに酒に酔っても、次の日の朝は這ってでも出社せい!」

若い頃は飲み会の次の日はマジで起きるのが辛かった。

でもおっさんになって思うのは、当時の上司、きっと今の私と同じように寝たくても寝れなくなってたんじゃないかな。

そんなことを思い出しては昔を懐かしんでいる。

おわり